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ロシア、2060年までにCO2排出量ゼロ プーチン大統領が表明

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エネルギーに関するフォーラムで語るロシアのプーチン大統領=モスクワで2021年10月13日、AP 拡大
エネルギーに関するフォーラムで語るロシアのプーチン大統領=モスクワで2021年10月13日、AP

 ロシアのプーチン大統領は13日、モスクワで開かれたエネルギー問題に関する国際フォーラムで、二酸化炭素(CO2)の実質的な排出量を2060年までにゼロにする方針を表明した。これまで慎重だとみられてきた気候変動対策に積極的に取り組む姿勢を示す狙いとみられるが、世界的に主流となっている「50年に実質ゼロ」の目標より10年程度遅れることになる。

 プーチン氏はフォーラムで「ロシアは実際に経済のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量の実質ゼロ)を達成する。我々は具体的な目標を設定する。遅くとも60年までにだ」と表明。「気候を維持することは全人類共通の課題だ」と強調した。

 石油と天然ガスの主要輸出国であるロシアは、これまでCO2の排出量削減に消極的だとされていたが、プーチン氏は最近、これを「神話」だと否定していた。しかし、世界最大の排出国の中国は20年9月に60年までの実質排出ゼロを表明。ドイツは従来目標を5年前倒しし、45年までの実質ゼロを打ち出しており、ロシアの対策の遅れを指摘する声が今後も上がる可能性がある。

 一方、プーチン氏は、欧州で天然ガスの価格が高騰しているのはロシアが供給を絞っているからだとの批判について「政治的に動機づけられた無駄話」だと反論。価格高騰は風力発電量の減少による電力不足などが原因だとの見方を示し「ロシアは契約上の義務を果たし、途切れないガス供給を保証する」として供給量の増加に応じる考えも強調した。【モスクワ前谷宏】

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