「一斉休校不要だった」 政治判断に振り回された少女の訴え/4
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2020年2月、当時の安倍晋三首相は新型コロナウイルス対策として、全国の小中学校・高校などの一斉休校を求める方針を表明しました。連載企画「衆院選・コロナ下の選択」の第4回は、全国一斉休校によってつらい時期を過ごした子どもや保護者たちの声に耳を傾けます。「文化のインフラ」とも呼ばれるミニシアターの危機を取り上げる第5回は16日朝に掲載します。
乱れた生活リズム
「授業はどうなるの?」。秋田県に住む中学1年の女子生徒(13)は休校の知らせに心がざわついた。当時は小学5年。医師になる夢を抱き、勉強に熱心に取り組んでいた。卒業までに学ぶ範囲が終わるのか、不安が大きかったという。
担任からは宿題のプリント数十枚を一度に渡された。「終わるかな……」。午前中の3時間、机に向かったものの、次第に集中が続かなくなる。勉強が計画通りに進まず、外出自粛で友だちとも満足に会えない。焦りやストレスが募り、弟や妹とのけんかが増えた。
生活リズムも乱れ、休校前は午前5時半だった起床時間が午前8時に。日付が変わってから寝る日も増えていく。学校が5月中旬ごろに再開した後も慣れるのが大変で、1カ月ほど強い片頭痛が続いた。
学校生活が戻った喜びも…
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