逮捕の少年、被害者の長女に一方的な好意か 甲府の住宅放火

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火災があった現場周辺で鑑識活動をする捜査員ら=甲府市里吉4で2021年10月12日午前7時5分、田中綾乃撮影 拡大
火災があった現場周辺で鑑識活動をする捜査員ら=甲府市里吉4で2021年10月12日午前7時5分、田中綾乃撮影

 甲府市蓬沢1で井上盛司さん方が放火されて2人の遺体が見つかった事件で、傷害容疑で逮捕された甲府市在住の少年(19)が、井上さんの10代の長女に一方的に好意を寄せていたとみられることが捜査関係者への取材で判明した。山梨県警南甲府署捜査本部は事件の動機の解明につながる可能性があるとみて慎重に調べている。

 捜査関係者によると、少年は長女と同じ高校に通っていたといい、面識があった。トラブルなどはなかったが、少年が一方的に長女に思いを寄せていたという証言もあるという。長女は事件後、容疑者として思い当たる人物として少年の名前を挙げていた。

 また、捜査本部は14日、司法解剖の結果、遺体は男性と女性で死因はいずれも失血死だったと発表した。遺体にはいずれも刃物で刺されたような傷が複数残っており、少なくとも1人の遺体には10カ所以上の傷があった。捜査本部は刃物で刺されたことが原因で亡くなったとみており、殺人容疑も視野に捜査を進める。

 井上さん方は12日午前3時50分ごろに出火し、木造2階建て住宅が全焼。現場には油などがまかれていた痕跡もあった。捜査関係者によると、焼け跡から油などを入れるオイル缶が見つかっており、捜査本部は少年が計画的に油などを準備していたとみている。

 少年は出火直前、井上さん方で10代の次女の頭部を何らかの凶器で殴り、軽傷を負わせたとして傷害容疑で逮捕された。井上さん方は50代の夫婦と、井上さんの10代の長女と次女の計4人暮らし。【田中綾乃】

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