福岡3歳児暴行死、「全身245カ所の傷や骨折」鑑定結果 初公判

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福岡地裁小倉支部=北九州市小倉北区で、成松秋穂撮影 拡大
福岡地裁小倉支部=北九州市小倉北区で、成松秋穂撮影

 福岡県中間市の集合住宅で2020年8月、3歳男児に暴行を加えて死亡させたとして傷害致死などの罪に問われた継父の末益涼雅(すえますりょうが)(24)と、母親の歩(あゆみ)(23)両被告の裁判員裁判初公判が14日、福岡地裁小倉支部(井野憲司裁判長)であった。涼雅被告は起訴内容を認める一方、歩被告は一部を否認した。

 歩被告は、男児の口にペット用のトイレ砂を入れるなどの暴行罪については認める一方、傷害致死と傷害の罪は「私自身は手を加えておらず、共謀した覚えはない」と無罪を主張した。

 起訴状によると、両被告は共謀し、20年8月15~16日、歩被告の実子の愛翔(まなと)ちゃんに頭部を打撲する暴行を加え、同27日に急性硬膜下出血に基づく多臓器不全で死亡させたとされる。その前の20年7月には、暴行を加えて恥骨を折る全治1カ月の重傷を負わせたり、歩被告が愛翔ちゃんの口にペット用のトイレ砂を入れたりしたなどとされる。

 検察側は冒頭陳述で、両被告は無料通信アプリ「LINE(ライン)」で暴行を指示したり依頼したりしたと指摘し「事件は日常的な虐待の一環で必然的に起きた。両被告はお互いの暴行を容認、助長していた」とした。証拠調べでは、愛翔ちゃんの全身には計245カ所の傷や骨折などがあったという司法解剖の鑑定結果を明らかにした。

 涼雅被告の弁護側は冒頭陳述で「(両被告は)対等な立場にあり、致命傷を負わせたのも涼雅被告ではない」と主張。歩被告の弁護側は「歩被告は涼雅被告から精神的なドメスティックバイオレンスを受け支配された関係にあった。傷害致死事件では、暴行を加えた時、歩被告は寝ていた」と述べた。【成松秋穂】

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