首挟まれた2歳男児、死角で見えず 岡山市の保育園遊具事故

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事故があった第二さくら保育園の遊具=岡山市北区富原で2021年10月14日午後2時50分、岩本一希撮影
事故があった第二さくら保育園の遊具=岡山市北区富原で2021年10月14日午後2時50分、岩本一希撮影

 14日午前10時10分ごろ、岡山市北区富原の「第二さくら保育園」で、同園に通う男児(2)が遊具の隙間(すきま)に首が挟まった状態になっているのを保育士が見つけて119番した。病院に搬送されたが、意識不明の重体。男児がいた場所が保育士から死角になっていたといい、岡山県警が詳しい状況を調べている。

 県警岡山西署などによると、約20分前から男児ら17人が園庭で遊んでいた。滑り台やうんていが一体になった複合遊具から男児が出てこなかったため、保育士が遊具の中をのぞき込んで発見した。男児は背丈ほどの高さにある2階部分の床板(高さ約1メートル)と、約20センチ下にある仕切り板の隙間に首が挟まった状態で、足は地面に着いていた。

男児の首が挟まった場所
男児の首が挟まった場所

 当時は担任の保育士ら3人が園庭で見守っていたが、遊具を登るための板の向こうに男児がいたため、死角になっていたという。

 同園によると、遊具は2008年の開園当初からあるが、男児が挟まった仕切り板は子どもが中を走り回って頭をぶつけるなどしないよう、後から設置したという。15日以降も通常通り保育を続けるが、遊具は当面使用しない方針。平松早苗園長は「事故にあった園児と家族のみなさんには本当に申し訳ない。近いうちに(保護者への)説明会をしたい。遊具の見直しもしていきたい」と謝罪した。【岩本一希、堤浩一郎】

後立たぬ事故 予見難しく

 遊具による同種の事故は過去にも起きている。

 大阪市住之江区では2017年1月、小学1年の男児が公園の遊具に挟まって意識不明となり、その後死亡した。うんていや滑り台が一体になった遊具で、格子状の金属製パイプにランドセルが挟まり、首が圧迫されたとみられる。

 香川県善通寺市では17年4月、私立保育所のうんていに女児が首を挟み、その後死亡。木製外枠の狭くなっている部分に首がかかり、宙づりになっていた。両親が保育所を運営する社会福祉法人などに損害賠償を求める訴訟を起こし、高松地裁は20年1月、法人に約3100万円の支払いを命じた。園長や保育士については「予見するのは困難だった」として責任を認めなかった。

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