連載

特集ワイド

「人だかりがする」ニュースを目指して、読み応え十分の記事をラインアップ。

連載一覧

特集ワイド

八ケ岳の自然守るため奔走 俳優・滝田栄さん 70歳

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
自ら制作したという仏像を見せてくれた。滝田栄さんの背丈ほどもあった=福田智沙撮影
自ら制作したという仏像を見せてくれた。滝田栄さんの背丈ほどもあった=福田智沙撮影

 NHK大河ドラマやミュージカル「レ・ミゼラブル」で主役のジャン・バルジャン役を長年務めるなど幅広く活躍してきたあの大物俳優。そう滝田栄さん(70)だ。最近テレビなどでお見かけすることが、ほとんどなくなった。今どうしているだろうか。滝田さんを訪ねた。

 滝田さんといえば、1983年の大河ドラマ「徳川家康」で家康の生涯を演じ、名演技が視聴者の心をつかんだ。ドラマや舞台で幅広く活躍したほか、テレビ番組「料理バンザイ!」では司会を20年間務めた。

 その日本を代表する名優が暮らすのは長野県原村。八ケ岳のふもとに広がり、NPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟する風光明媚(めいび)な村である。9月下旬、滝田さんがJR茅野駅で出迎えてくれた。自宅兼アトリエへ向かう道すがら、車上から農作業に精を出す知人に声をかける姿をみると、原村の生活にすっかり溶け込んでいるようだ。「地元の人たちと畑を借りて野菜も作っています」

 標高約1300メートルにある自宅兼アトリエは森に囲まれている。約100メートル南には川が流れ、せせらぎが聞こえる。実は約40年前に居を構えたという。

 「東京は仕事をするところ。ここは暮らすところで生きるところ。都会の物質的な感じの中で生きるのはあまり好きじゃない。この森の空気を吸って、この水を飲んで、この大地を踏みしめて、この青空を見て。これが生きることだ。うれしいなと思うんです」。現在の生活については「料理を楽しみ、彫刻を楽しみ、自然の気持ち良さを味わって。楽しむというよりも、瞑想(めいそう)で三昧という言葉があるんですけど、三昧に近いかな。料理ざんまい。彫刻ざんまい。百姓ざんまい。そんな感じですね」。仏像制作や講演活動をしつつ、悠々自適に暮らす日々のようだ。

 そんな滝田さん。最近は八ケ岳の自然を守るために、…

この記事は有料記事です。

残り3007文字(全文3773文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集