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私が思う日本

東京に駐在する外国メディアの特派員たちが見た日本の姿を伝えます。

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我慢強い日本人を襲う「貧困」という悲劇

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日中の公園を歩くホームレスの男性=東京都台東区で2020年12月28日午後2時5分、丸山博撮影
日中の公園を歩くホームレスの男性=東京都台東区で2020年12月28日午後2時5分、丸山博撮影

 東京に駐在する外国メディア特派員の目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、米国、バングラデシュ、シンガポールの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第25回は、格差社会の広がりと新型コロナウイルスの感染拡大で深刻化する日本の貧困問題について、聯合早報(シンガポール)の符祝慧・東京特派員が考えた。

 繁栄を謳歌(おうか)してきた日本だが、20年以上の経済停滞を経て貧困問題が徐々に表面化してきた。日本を訪れた外国人は路上に寝転がるホームレスを見て驚く。新宿の駅や百貨店の外でぼろぼろの段ボールを敷いて寝る彼らの姿を見るたびに、心が波立たずにはいられない。彼らには家もベッドも畳さえなく、人々が行き交うアスファルトや歩道の上で眠るのだ。こうした生活は1日や2日ではなく、1年、2年、死ぬまで続くことすらある。

 私が最初に日本のホームレス問題に関心を持ったのは1990年代のこと。ある日本の友人がホームレス支援…

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