これがホモサピエンスのデータ? ラグビー選手の腸内危機を救え

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天理大との交流試合でプレーする摂南大ラグビー部の選手たち(青色のジャージー)=奈良県天理市の天理親里競技場で2020年10月18日、久保玲撮影
天理大との交流試合でプレーする摂南大ラグビー部の選手たち(青色のジャージー)=奈良県天理市の天理親里競技場で2020年10月18日、久保玲撮影

 「『これが本当にホモサピエンス(ヒト)のデータですか?』と驚くスタッフもいました。食生活などを聞く限り、悪いだろうなとは思っていましたが、予想以上でした」

 摂南大農学部の井上亮教授(腸内細菌学)は研究結果の衝撃を、そう振り返る。「異常事態」だったのは関西大学リーグ1部に所属する強豪、摂南大ラグビー部員の腸内環境だ。多くが問題を抱え、大腸炎レベルの数値を示す選手もいた。ラグビーの強豪アイルランド代表との比較研究からは、日本の学生アスリートが陥りがちな課題が見えてきた。

正常な部員は「1割程度」

 発端は2020年12月。学生の栄養面のサポートを兼ね、ラグビー部の希望者88人から便の提供を受け、藤林真美教授(運動生理学)らとともに腸内環境を調べた。大所帯のラグビー部は、研究対象にぴったりだったからだ。

 調査結果は驚きの内容だった。大半の部員は、…

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