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第4回全国高校eスポーツ選手権

スポーツを楽しむ高校生を応援し、文化として発展させていくことをテーマに開催される「全国高校eスポーツ選手権」の特集ページです。

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N高対決は大接戦 全国高校eスポーツ選手権・RL予選リポート

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ロケットリーグ予選決勝の熱戦を中継する司会のOooDa(オーダ)さん(左)とアナリストのValtaN(バルタン)さん=東京都豊島区で2021年10月9日、杉本修作撮影 拡大
ロケットリーグ予選決勝の熱戦を中継する司会のOooDa(オーダ)さん(左)とアナリストのValtaN(バルタン)さん=東京都豊島区で2021年10月9日、杉本修作撮影

 第4回全国高校eスポーツ選手権のロケットリーグ(RL)部門の予選決勝4試合が9日、オンラインで開催され、阿南工業高専(徳島)、可児工業高(岐阜)、N高「Nポテ」(沖縄)、福井工大福井高(福井)が決勝大会に進んだ。予選決勝で、8チームが繰り広げた熱戦の様子をリポートする。【杉本修作】

 RLは3対3のサッカーゲーム。サッカー選手に見立てた車をプレーヤーが操作し、パスやドリブルを駆使して得点を奪う。9月25日から始まった予選には、全国から108校162チームの高校生が参加。予選決勝は1ゲーム5分間の「BO5」(3ゲーム先取制)で行われ、試合の模様は「ユーチューブ」などの動画投稿サイトで生中継された。

 ◆第1試合 阿南高専3―0京都両洋高(京都)

 第1回選手権で準決勝に進んだ阿南高専はチームワークのよさが特徴。京都両洋は嶋澤・ケイデン・ジェームス(ゲーム名・ファーラッシュ)=1年=の個人技が武器だ。

 第1ゲームは、スコア0-0のまま延長戦に突入。延長開始2分半ごろ、阿南高専の高砂晃太(同・ただのぬのきれ)=3年=にゴールが生まれ、先手を取った。第2ゲームは京都両洋の嶋澤、阿南高専の高砂の2人がハットトリックを達成し、スコア3―3で迎えたゲーム終了間際、高砂のゴールで阿南高専が連勝。第3ゲームは、阿南高専の3人全員が点を取り、計6得点で京都両洋を圧倒した。

 ◆第2試合 飛龍高(静岡)0―3可児工

 可児工のチーム力が光った。第1ゲームの開始早々、門脇優心(同・バベル)=2年=のゴールで先取点。渡辺詩月(同・タピオ)=3年、渡部歩夢(同・セリノ)=2年=のシュートも決まり、スコア4-1で勝利。第2ゲームでは、門脇がハットトリックの活躍。第3ゲームも危なげない戦いぶりで可児工が飛龍を破り、決勝大会に初めて駒を進めた。

N高対決となった第3試合。ゴールを決めるNポテのエース、南川(配信動画より。© 2021 Psyonix Inc. All rights reserved.) 拡大
N高対決となった第3試合。ゴールを決めるNポテのエース、南川(配信動画より。© 2021 Psyonix Inc. All rights reserved.)

 ◆第3試合 N高「Nポテ」3―2N高「Nチキ」

 大会史上、まれに見る大接戦となった。Nポテの信本正吾(同・エスケー)=2年=と村松健人(同・ネコタ)=3年、Nチキの五十嵐光輝(同・アリンコ)=2年=の3人は第3回選手権で優勝した元チームメート同士。さらに、Nポテには大会唯一の高校生プロ選手、南川祥希(同・バーン)=3年=もいるとあって、試合の行方を、多くのRLファンが固唾(かたず)をのんで見守った。

 第1ゲームから両者とも一歩も譲らず、延長戦に入り、五十嵐のゴールでNチキが先手を取った。息詰まる攻防は第2ゲームでも続き、第1ゲームを落としたNポテが果敢に攻めて試合の流れを引き寄せ、延長戦の末、南川がゴールネットを揺らしてゲームカウントを五分とした。第3ゲームも延長5分、南川のゴールでNポテが取り、ゲームカウント2―1と逆転。第4ゲームは、土俵際に追い込まれたNチキが粘りを発揮し、ゲームカウントで再び並んだ。

 そして迎えた最終第5ゲーム。開始10秒で、Nチキのエース、五十嵐がゴールを決めると、五十嵐のかつてのチームメートでNポテ・信本が立て続けに得点を挙げて逆転。しかし、試合時間も残り30秒となったところで、Nチキ・清水亘希(同・アビヨン)=3年=に劇的な同点ゴールが生まれ、この試合で4度目となる延長戦にもつれ込んだ。

 Nポテが決勝大会への切符をたぐり寄せたのは、時計の針が延長3分30秒を差した瞬間だった。南川のゴール。5ゲームともすべて1点差という名勝負だった。

 ◆第4試合 北海道帯広緑陽高(北海道)1―3福井工大福井

 3人の連携による多彩な攻撃が持ち味の北海道帯広緑陽と和田聖輝(同・ホワイトラビットニコニコニ)=2年=率いる福井工大福井。第1ゲームは、福井工大福井が伊藤瑠希(同・ルキキスリー)=2年=の2ゴールなどで計4点を奪って先行した。しかし、第2ゲームは沼倉弦世(同・ジョンヨンバイアス)=3年=の活躍などで北海道帯広緑陽が取り、ゲームカウントで並んだ。

 第3ゲームで試合のペースをつかんだのは福井工大福井だった。和田と吉田洸希(同・ヨッサン)=3年=が2点ずつ決めて4-2で一歩リードし、第4ゲームでも3人全員がゴールを決めて試合を決めた。

試合を実況するkokken(コッケン)さん(左)と解説のWave(ウェーブ)さん(配信動画から) 拡大
試合を実況するkokken(コッケン)さん(左)と解説のWave(ウェーブ)さん(配信動画から)

 ベスト4に名を連ねたチームは、どこが優勝してもおかしくない強豪ぞろいとなった。注目の決勝大会は12月25日に行われる。

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