「本当にこのまま終えて大丈夫なのか」豊島の産廃、残る汚染の不安

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瀬戸内海に臨む不法投棄現場を見つめる住民の安岐正三さん。海の手前に見えるのが撤去予定の遮水壁=香川県土庄町・豊島で2021年9月6日午前10時19分、潟見雄大撮影
瀬戸内海に臨む不法投棄現場を見つめる住民の安岐正三さん。海の手前に見えるのが撤去予定の遮水壁=香川県土庄町・豊島で2021年9月6日午前10時19分、潟見雄大撮影

 国内最大級の約90万トンに上る産業廃棄物不法投棄事件が起きた香川県土庄(とのしょう)町・豊島(てしま)。住民側と県は17日、2023年春までに処理事業を終了することで合意した。瀬戸内海の離島に業者が大量の産廃を持ち込んで約40年、公害調停の成立と処理開始から約20年の歳月を経て見えたゴールだ。不法投棄の代償の重大さを示し、日本の環境行政に影響を与えた問題は節目を迎えるが、汚染状況の監視、傷ついた島の再生という課題が残る。【潟見雄大、鈴木理之】

 県は6・9万平方メートルに及ぶ現場を9区画に区切って地下水を調べ、7月までの調査でいずれもベンゼンなどの有害物質は排水基準をクリアしたとし、事業終了の根拠とした。専門家のフォローアップ委員会も了承し、水処理施設の稼働を8月末で終えた。

「ホットスポット」から基準上回る物質

 しかし難題が残る。業者は無秩序に廃棄物を投棄し、どこに何を埋めたか分からない状態だ。…

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