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新型コロナウイルスの対応に奔走する保健師たちを追った一本のドキュメンタリー映画が完成した。東京のとある保健所を舞台に、今年3月まで約10カ月密着した。普段は光が当たることのない彼らの業務や苦悩を100時間以上記録し、「撮れ高」は十分のはずだった。だが、79歳のベテラン監督は葛藤した。「この作品は本当にコロナ禍に向き合ったものになっているだろうか」。タイトルさえ決まらず眠れぬ夜もあった。背中を押したのは、一人の保健師の言葉だった。【三上健太郎】
「自宅療養者を死亡させないことを最優先でやっていきたい」。感染拡大の第3波が襲っていた2021年1月4日。仕事始めのミーティングで保健所長が訴えた。職員たちは沈痛な面持ちで聞いている。
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