災害時もありがたい寺に 境内に1000平方メートルキャンプ場 電源やサウナ整備、平時は観光利用 和歌山・那智勝浦

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和歌山県那智勝浦町にある大泰寺の境内に開設されたキャンプ場=大泰寺提供
和歌山県那智勝浦町にある大泰寺の境内に開設されたキャンプ場=大泰寺提供

 和歌山県那智勝浦町の古刹(こさつ)、大泰寺(だいたいじ)には、境内にキャンプ場がある。キャンピングカーで泊まれる「RVパーク」も併設した本格的な施設だ。「いざという時に力を発揮できるように」。若い住職が掲げたコンセプトは「観光×防災」。

 開創1200年の大泰寺は世界遺産・熊野古道の一つ、大辺路(おおへち)沿いにある。境内の薬師堂を過ぎ、竹林の間を進むとテントとたき火の明かりが見えてきた。キャンプ場は広さ約1000平方メートル。キャンピングカー5台分の電源を備え、宿坊を営む寺の入浴施設も利用できる。2年前にキャンプ場がオープンしてすぐに新型コロナウイルス禍に見舞われた。それでも住職の西山十海(とうみ)さん(40)は「少しずつ予約は増えてきている」と言う。

 西山さんは町内にある別の寺の息子として生まれ育った。東京で英語教員を務めるなどした後、寺の後継者不足から帰郷。2016年から大泰寺など四つの寺の住職を兼ねている。

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