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全国高校駅伝2021

2021年12月26日に京都市で開かれる男子第72回、女子第33回全国高校駅伝競走大会のページです。

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県予選 仙台育英、男女圧倒V /宮城

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全区間区間賞でフィニッシュテープを切る仙台育英のアンカー・佐藤蓮=宮城県岩沼市で2021年10月17日、百武信幸撮影 拡大
全区間区間賞でフィニッシュテープを切る仙台育英のアンカー・佐藤蓮=宮城県岩沼市で2021年10月17日、百武信幸撮影

 男子第72回・女子第33回全国高校駅伝競走大会県予選(県高体連、毎日新聞社主催)は17日、岩沼市の岩沼海浜緑地北ブロックを発着点に開かれた。仙台育英が男女ともに全区間で区間賞を獲得し、男子は7年連続30回目の優勝、女子は30連覇を飾った。同校の男女両チームは、12月26日に京都・都大路で開催される全国大会への出場を決めた。男子は上位4校、女子は上位5校が11月11日に山形県長井市である東北大会に出場する。【面川美栄、百武信幸】

 ◆男子

強風でも全員区間賞

先頭でたすきをつなぐ仙台育英3区のボニフェス・ムテチ(左)と4区・堀颯介=宮城県岩沼市で2021年10月17日、百武信幸撮影 拡大
先頭でたすきをつなぐ仙台育英3区のボニフェス・ムテチ(左)と4区・堀颯介=宮城県岩沼市で2021年10月17日、百武信幸撮影

 男子(7区、42・195キロ)は絶対王者の仙台育英が安定した走りで圧倒し、昨年の記録には及ばぬものの大差で優勝。1区から流れを作った利府が2位に食い込んだ。東北は序盤の遅れを取り返せず3位、仙台大明成は東北大会切符(4枠)の4位を守った。

 エース区間1区(10キロ)は、県総体5000メートルでしのぎを削った仙台育英・吉居(3年)と利府・野沢(同)のスパート対決で決着した。強風のレース、あえて先頭で集団を引っ張る吉居は、疲労がたまった7キロ付近で後ろの野沢に「前へ」と手で合図。野沢は応じるも、8キロ付近で「きついからゴメン!」と声を上げ、吉居が再び率いる展開となった。

 残り1キロ過ぎ、勝負どころと見定めた野沢は力を振り絞りスパート。県総体では競り負けた吉居だが、動じなかった。ラスト300メートル付近で逆にギアを上げ、先頭でたすきリレー。「足(に余力)が残っていた。2度は負けられない」と吉居。6秒差で2位の野沢は「完全に力負け。悔しいが出し切った」。

 以降、仙台育英は風との戦い。想定より遅い総合記録に、キャプテンの堀(同)は「強風とは言え満足できない。速さだけじゃなく強さをつけなくてはいけない」と全国制覇に向け気を引き締めた。

 利府は1区で勢いがつき、野沢を含む4人が区間2位。野沢は「東北大会で2時間5分台を狙う」と意気込む。東北は、終盤詰めたが及ばず、6区区間2位の吉田(2年)は「利府の背中は見えたが、追い切れない距離だった。東北大会では勝つ」と雪辱を誓った。

 柴田は昨年から七つ順位を上げ8位。1区で昨年より約2分縮めた大沼(同)は「総合で1ケタを狙っていたのでうれしい」と笑顔。ぎりぎりで繰り上げスタートを逃れた9位泉の小畑(同)は「たすきを最後までつなげたことは来年につながる」と話した。

 5年連続出場の気仙沼支援は最後まで走りきった。レース前、母ゆり子さんが握ってくれたおにぎりを黙々と食べていた6区の斎藤(2年)。「力が付いた」と、後ろの角田支援に抜かれぬよう懸命に走り、差を守った。「みんな最後まで諦めずに仲間にたすきをつないでいて駅伝はすごい。また挑戦したい」と充実した表情をみせた。同校高等部は男女31人のみで、メンバーをそろえるのが大変。渡辺賢哉監督は「駅伝は生徒の自信につながる。女子と同時出場が夢です」と話した。

 ◆女子

30連覇、2位に7分差

30連覇達成を両手で表現しながらフィニッシュする仙台育英のアンカー・杉森心音=宮城県岩沼市で2021年10月17日、百武信幸撮影 拡大
30連覇達成を両手で表現しながらフィニッシュする仙台育英のアンカー・杉森心音=宮城県岩沼市で2021年10月17日、百武信幸撮影

 女子(5区、21・0975キロ)は仙台育英がスタート直後から独走し、2位に7分以上の差をつけた。東北は安定した走りで常盤木学園に先行し、二番手を死守。5位の仙台一は、初めて東北大会の切符を手にした。

 昨年アンカーだった主将の米沢(3年)は1区6キロを18分37秒という釜石慶太監督も「とんでもない記録」と驚く好タイムで快走。2区の須郷(1年)は「残り1キロを粘れなかった」と悔やんだが、差をさらに広げた。

 自身初の駅伝となる3区渡辺(同)は「不安と緊張が大きかったが、頑張れた」。4区の鈴木(同)は、大舞台の経験がある米沢や杉森から助言をもらい「緊張するタイプだが、リラックスして自分の今出せるベストは尽くせた」と話した。

 5区杉森(2年)は序盤に突っ込み、後半向かい風で失速。「目標タイムに届かず悔しい」と話すも、記念すべき30連覇のフィニッシュを笑顔で切った。

 東北は2年ぶりに1区を任された渡辺(3年)が「1年の時は先輩の足を引っ張ったが、今年は大幅にタイムを縮められた」と喜ぶ区間3位。2区で順位を一つ上げたすきをつないだ。常盤木学園はこれまでけがで出場できなかった主将の斎藤(3年)が初の駅伝で5区3位と力走。昨年、2位の座を奪われた東北への雪辱を期したが、前に見える背中を追い越せなかった。

 仙台一は5位入賞を果たし、チーム目標の東北大会出場を決めた。1区区間2位の力丸(2年)は「10分を切れてうれしい」と笑顔。「チーム全体でけがが多く、状態をリセットして合わせたい」と次戦を見据えた。

 惜しくも東北大会出場を逃した利府。長距離選手のけがで短距離選手の力を借りた。2区を走った相原(3年)は「短距離選手の力を借りて出られて、来年の後輩たちにつなげられた」と話した。

 昨年は不出場の仙台二は、1年生5人が奮闘し7位。自らはけがで出られなかった石川(2年)も「走れなかったのは悔しいけれど、結果は1000点満点」と後輩をたたえ、抱き合って喜んだ。

泉館山5人で笑顔

 ○…泉館山の女子選手で中長距離種目が専門なのは赤羽(1年)ただ一人。「駅伝に出てみたい」と思い立ち、短距離種目の同級生やマネジャーにも声をかけ、ちょうど5人を集めた。10月に入って足に不調が出たメンバーもいたが、一緒にストレッチに取り組んで故障を防ぎ、この日を迎えることができた。結果は12位だったが「みんなで出場するという目標に向かって頑張れたのがうれしかった。来年も出たい」と笑顔を見せた。

【全国高校駅伝2021】

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