冬の使者・クロツラヘラサギ 福岡に飛来 トキ科の絶滅危惧種

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夕暮れの多々良川で舞う絶滅危惧種のクロツラヘラサギの群れ=福岡市東区で2021年10月17日、野田武撮影
夕暮れの多々良川で舞う絶滅危惧種のクロツラヘラサギの群れ=福岡市東区で2021年10月17日、野田武撮影

 博多湾に近い福岡市東区の多々良川に、今年も“冬の使者”クロツラヘラサギが飛来している。絶滅危惧種のトキ科の渡り鳥で全長約75センチ。名前の通り黒い顔と、細長いヘラのようなクチバシが特徴。朝鮮半島北西部や中国で繁殖する。

 保護活動をする環境NPO「ふくおか湿地保全研究会」の服部卓朗代表は「10月2日に最初の1羽を確認。その後、北寄りの季節風に乗って17日朝に10羽の群れが来た。現在は16羽に増えている」と話す。

 この時期に飛来した個体はしばらく羽を休めた後、さらに南の熊本や鹿児島の越冬地を目指す。12月には博多湾で越冬する群れもそろうという。【野田武、写真も】

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