コリン・パウエル氏死去 大統領と国家に尽くした愛国者の生き様

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パウエル元米国務長官=国連本部で2003年9月、AP
パウエル元米国務長官=国連本部で2003年9月、AP

 米軍統合参謀本部議長や国務長官を歴任したコリン・パウエル氏が84年の生涯を終えた。いずれの肩書にも黒人として初めて就任したが、そうした偉業よりも印象に残るのは、大統領に、そして国家に忠誠を尽くそうとした生き様である。

 軍人としての名声は1991年の湾岸戦争で確立した。東西冷戦が終結し、当時の米国は世界で唯一の超大国として君臨。ブッシュ(父)政権で52歳という史上最年少の米軍統合参謀本部議長となったパウエル氏は、多国籍軍作戦を主導し、クウェートに侵攻していたイラク軍を1カ月あまりで追い払った。

 軍事介入は、外交手段を尽くし、明確な政治目的と世論の支持がある場合のみ。その際には圧倒的な軍事力を投入――。米軍の被害を最小限に抑えるための「パウエル・ドクトリン」と呼ばれる。泥沼化したベトナム戦争に2度にわたって従軍して得た教訓を湾岸戦争で実践したのだ。

 名声はイラク戦争開戦の大義を巡る演説で暗転した。2001年の米同時多発テロを受け、…

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