特集

第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

特集一覧

議員は“返品不可の高額品” 畠山理仁さんが語る「選挙の楽しみ方」

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
選挙の現場を長年取材するフリーライターの畠山理仁さん=東京都千代田区で2021年10月15日午後0時24分、山下智恵撮影
選挙の現場を長年取材するフリーライターの畠山理仁さん=東京都千代田区で2021年10月15日午後0時24分、山下智恵撮影

 今回の衆院選は1051人が立候補し、全国289小選挙区、11ブロックの比例代表(176議席)で計465議席を争う。投票は国民の大切な権利で、政治に対する意思表示の貴重な機会であることは言うまでもない。それを前提に、選挙を楽しむことを推奨するフリーライターがいる。選挙の現場を20年以上取材してきた畠山理仁さん(48)だ。「選挙には巨額の公費が投じられている。しかも候補者が命を懸けてぶつかる。こんなイベントに参加しないのはもったいない」と説く畠山流「選挙の楽しみ方」とは。【山下智恵/デジタル報道センター】

 ――まず、畠山さんにとって選挙とは。

 ◆「返品不可の高額商品を見定める場」と例えています。国民は収入のかなりの割合を間接的に、直接的に税金として納めています。その使い道を決める人々を選ぶのが選挙です。特に衆院議員の任期は4年で、知事や市長などの首長と違いリコール(解職請求)はできません。返品不可なのです。ましてや衆院選には、約600億円の経費がかかる。既に参加費を払っているのに、投票を棄権するのはもったいない。冷蔵庫を買う時に実物を見て選ぶように、候補者をじかに見て1票を投じる方がいいと思います。

 20年以上、国政選挙、首長選、地方議会選のさまざまな現場を取材してきましたが、一度も「外れ」はありませんでした。選挙に立候補すること自体、高額の供託金(衆院選小選挙区、参院選選挙区、都道府県知事選は300万円▽政令市長選は240万円▽都道府県議選は60万円)を納め、時には会社を退職するなど職を辞して、家族を巻き込んで、立候補します。強烈な「訴えたいこと」があり、世の中の役に立ちたいという「公共心」があるからこそ、立候補して世に自分の主張を問うているのです。そして、多くの候補者には選挙期間中に会おうと思えば直接会えます。彼らのエネルギーに触れることができるのが選挙です。

 ――選挙の楽しみ方を教えてください。

 ◆何よりもまず、街頭演説に足を運んでみてください。候補者が何を話すのか、話し方に熱があるか、どんな人が応援に来ているのか、背広の人ばかりか、女性は多いか。支持者が多く集まる演説会場の場合は、支持者の輪に入りたい雰囲気はあるか。運が良ければ、ヤジにどう対応するのか、候補者の様子が見られるかもしれない。生で得られる情報は想像以上に多いのです。複数の候補の演説を聴き、比べれば、同じ政策課題でも見え方が全く違ってきます。

 私は、21人が立候補した…

この記事は有料記事です。

残り2620文字(全文3655文字)

【第49回衆院選】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

注目の特集