特集

第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

特集一覧

衆院選・私の争点

霞が関を離れて得た幸せ 元官僚夫婦が求める「次世代への投資」

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
自宅で娘と過ごす小林味愛さん(左)と中西信介さん。激務だった官僚時代の暮らしよりも幸福度を高く感じているという=東京都立川市で2021年10月9日、佐々木順一撮影
自宅で娘と過ごす小林味愛さん(左)と中西信介さん。激務だった官僚時代の暮らしよりも幸福度を高く感じているという=東京都立川市で2021年10月9日、佐々木順一撮影

 かつて日本の中枢で働いた元官僚夫婦の朝はにぎやかだ。東京都立川市の自宅リビングでノートパソコンを開き仕事をする小林味愛(みあい)さん(34)の傍らで長女の環味(たまみ)ちゃん(2)が跳びはねる。「こっちに座ってね」。夫の中西信介さん(34)が抱え上げて椅子に座らせるとおやつの時間が始まった。日々、幸福を感じられる現在のような暮らしは激務だった官僚時代には想像できなかったという。

 2人が大学を卒業して働き始めたのは同じ2010年。小林さんが衆議院事務局、中西さんは農林水産省で、「この国の役に立てる」と期待を抱いていた。

 中西さんは農村振興局でいわゆる「国会対応」の担当になり、閣僚の国会答弁を作成するため連日深夜まで待機する生活が続く。大量のコピーを取りながら眠ってしまったことや、午前5時に仕事を終えると3時間後の出勤を命じられたこともあった。

 調査局に配属された小林さんも多忙を極めた。2人は当時一緒に暮らしていたが、まともに話せるのは日曜の昼食時ぐらい。中西さんは「これでは結婚も考えられない。自分の生活を犠牲にして成り立つ仕事を続けるのは無理だ」と約4カ月で退職した。…

この記事は有料記事です。

残り1273文字(全文1764文字)

【第49回衆院選】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集