「地獄」から「ゆとり」へ ラグビー日本代表に起きた働き方改革

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日本代表-サンウルブズ戦の試合前練習を見守る日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(中央)=静岡・エコパスタジアムで2021年6月12日、竹内紀臣撮影
日本代表-サンウルブズ戦の試合前練習を見守る日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(中央)=静岡・エコパスタジアムで2021年6月12日、竹内紀臣撮影

 ラグビー日本代表の過酷な練習は「地獄」と表現されてきた。それは2019年のワールドカップ(W杯)日本大会で初の8強入りを果たす原動力となった。だが、今秋の合宿では選手に「ゆとり」が垣間見える。どんな変化が起きているのか。

モーレツよりもメリハリ

 10、11月のテストマッチに備え、日本代表は9月29日の宮崎合宿で始動した。10月上旬、オンライン取材に応じたプロップの稲垣啓太(埼玉)が明かした。「2日(の練習)に対して、どれだけコミットできるか。1日は完全に体を休めて、頭を使い、準備できるかがキーになってくる」。今回の合宿は2日の練習を終えると翌日は完全なオフとする「2勤1休」のサイクルで進んだ。

 16年から日本を率いるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は質、量ともにハードな練習を選手に課す。19年W杯の大会前は…

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