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第94回センバツ高校野球

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1年生で高校通算47本塁打 花巻東の「新怪物」 高校野球

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【東日本国際大昌平-花巻東】四回表、花巻東2死二塁、佐々木麟が左中間へ本塁打を放ち、2点を追加=宮城県の石巻市民球場で2021年10月21日午前10時3分、円谷美晶撮影 拡大
【東日本国際大昌平-花巻東】四回表、花巻東2死二塁、佐々木麟が左中間へ本塁打を放ち、2点を追加=宮城県の石巻市民球場で2021年10月21日午前10時3分、円谷美晶撮影

 注目の1年生スラッガーが、高校通算47本目の本塁打でチームを初戦突破に導いた。高校野球の秋季東北大会は21日、宮城県の石巻市民球場などで2回戦6試合があり、花巻東(岩手)は東日本国際大昌平(福島)に11―1の六回コールド勝ちで23日の準々決勝に進んだ。

 3点リードの四回2死二塁、花巻東の3番・佐々木麟太郎が左打席に入った。右翼から左翼方向への強い風が吹く中、父である佐々木洋監督の「旗の方向をしっかり見て、強い当たりでいきなさい」との助言通り、流し打ち。「伸びろ! 伸びろ!」と仲間の声に乗るように、打球は左中間席に吸い込まれた。期待に応える一発に、スタンドからは拍手が送られた。

 183センチ、117キロの堂々とした体格が目を引く。物心つく前から甲子園に連れて行かれていたが、印象に残るのは、菊池雄星(米大リーグ・マリナーズ)を擁する花巻東が準優勝した2009年のセンバツだ。「先輩方が(見る人に)感動を与えてきて、自分もその影響を受けて花巻東に入った。チームのため、岩手のためにしっかりやっていきたい」。このチームで甲子園に、という思いは強い。

 今夏の岩手大会では、強力打線を武器とした盛岡大付に決勝で敗れ、甲子園出場はならなかった。「夏の悔しさを経験して、秋はしっかり優勝してセンバツを勝ちとるんだと、チーム一体となってやってきた」。秋に向けては逆方向への打撃を重点的に磨いてきた。左方向へも打ち分けられるようになり、強風の試合で見事に力を発揮した。

 ハイペースで本塁打記録を伸ばす姿を、東京・早稲田実高時代に量産した清宮幸太郎(現日本ハム)と重ねる声も聞かれる。ただ、本人は47号にも「ホームランは特に意識せず、強い打球を打っていこうという考えだった」と冷静だ。

 1年生ながら3番を任され、「鍵となる打順に置いてもらっている以上、チームのために自分が打ってやるんだと、一打席一打席フルスイングしている」。パワーも責任感も人一倍のスラッガーが、東北の頂点を目指して突き進む。【円谷美晶】

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