笑い飯 「しょうもない」会話や日常を爆笑ネタに変える技

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鳥人のネタで人気を博した「笑い飯」の哲夫(右)と西田幸治=大阪市中央区で2021年9月3日、菱田諭士撮影
鳥人のネタで人気を博した「笑い飯」の哲夫(右)と西田幸治=大阪市中央区で2021年9月3日、菱田諭士撮影

 「ダブルボケ」や「鳥人(とりじん)」といえば、お笑いコンビの「笑い飯」。2010年に「M―1グランプリ」で優勝後は華やかな賞レースから距離を置くものの、結成20年を超え、40代後半になっても「ずっとアホみたいなネタをしたい」と軸はブレていない。2人のネタは「しょうもない」会話や日常から着想を得ているというのだが、いったいどう大ネタに変えているのか。

「ボケの数より変なネタ」で「鳥人」誕生

 笑い飯は00年にコンビ結成。2年後には「M―1」の決勝に初進出。ボケた相手にツッコミを入れた後、「かわれ!」と言って自分もボケる「ダブルボケ・ダブルツッコミ」のスタイルで一躍脚光を浴びた。04年には「NHK上方漫才コンテスト」の最優秀賞に輝いたが、「M―1」では決勝には進むものの、頂点に立てない時期が続いた。

 転機になったのは09年に披露したネタ「鳥人」だった。当時は主流だったボケの数へのこだわりを捨てたのだ。「ボケ数っていうのは出尽くしてる気がして、最初から『変なネタ』って分かるものがやりたいなって思っていたんです」と哲夫。そして、夜店でひよこをねだる子供(西田)の前に、首から上が鳥、体が人間という紳士「鳥人」(哲夫)が現れるという奇抜なネタが生まれた。1回のネタに40個ほど詰め込んでいたボケの数は8個にまで抑えた。不気味な鳥人と子供のやり取りが会場を沸かせ、審査委員長だった島田紳助が最高得点の100点をつけた。

 「鳥人間」ではなく「鳥人」としたネーミングの妙もあった。…

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