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沖縄復帰50年

2022年5月15日、沖縄は本土に復帰して50年を迎えました。何が変わり、何が変わっていないのか。沖縄の歩みと「今」を伝えます。

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沖縄「復帰50年」の群像

「記憶すべき命日」6月19日 糸満の戦場で生き残った恩師

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南風原の戦没者名を記したボードを見上げる平良次子さん=南風原文化センターで2021年9月27日、嬉野京子さん撮影
南風原の戦没者名を記したボードを見上げる平良次子さん=南風原文化センターで2021年9月27日、嬉野京子さん撮影

 沖縄県糸満市のひめゆり平和祈念資料館の入り口横に、「赤心之塔」がひっそりと建っている。資料館の入館者のほとんどは気づくことなく通り過ぎる。南風原文化センター館長、平良次子さん(59)は毎年6月19日、小さく目立たないこの塔を訪れ、平和学習をする南風原の子どもたちと一緒に手を合わせる。

 平良さんにとって「もう一人の恩師」、具志八重さん(2011年に93歳で死去)は亡くなる前年まで、この日を「記憶すべき命日」として塔への慰霊の参拝を欠かさなかった。どんな事情があったのか。

 具志さんは沖縄戦当時、陸軍病院第3外科の看護婦長だった。軍病院は南風原の壕(ごう)にあったが、戦況悪化に伴い、1945年5月末、沖縄本島南部に撤退した。最後に避難したの…

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【沖縄復帰50年】

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