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コロナ禍越え開館 連日ファンが訪れる「村上春樹ライブラリー」

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早稲田大国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館を前に開かれた記者会見の終了後に写真撮影に応じる作家の村上春樹さん=東京都新宿区で2021年9月22日、佐々木順一撮影
早稲田大国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館を前に開かれた記者会見の終了後に写真撮影に応じる作家の村上春樹さん=東京都新宿区で2021年9月22日、佐々木順一撮影

 早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー、東京都新宿区)が10月1日、開館した。新型コロナウイルス対策のため当面は事前予約制が取られていて、入館希望者が列をなす光景こそ見られなかったものの、学生から一般市民まで、年代や性別もさまざまな村上文学ファンらが連日訪れている。筆者は開館初日と、村上春樹さん自身が作家の小川洋子さんとともにおこなった9日の朗読イベントを取材し、5日には予約を取って一読者としても訪れ、計3回、足を運んだ。

 それだけ見どころが多く、同時に気が休まる空間なのだ。大学の建物は、教職員以外の大人にとって足を踏み入れにくいものだが、隈研吾さん設計の、外壁を取り囲むオブジェの「トンネル」が面白く、美術館のような親しみが湧くせいか、自然に近付いていける。館内に入ると、地下1階から地上2階まで吹き抜けの大きな木製の…

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