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坂東巳之助さん 華麗な舞台「寿曽我対面」の魅力を語る

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父の坂東三津五郎七回忌追善狂言「寿曽我対面」について質問に答える坂東巳之助さん=東京都港区で2021年10月13日、藤井太郎撮影
父の坂東三津五郎七回忌追善狂言「寿曽我対面」について質問に答える坂東巳之助さん=東京都港区で2021年10月13日、藤井太郎撮影

 「曽我狂言」は、鎌倉時代の曽我兄弟の仇(あだ)討ちを題材に織り込んだ演目群を指す。仇討ちの概略は「鑑賞の手引き」をご覧いただきたいが、基調となるのは兄の十郎、弟の五郎が父の敵、工藤祐経を討つまでの顚末(てんまつ)だ。

 東京・歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」(11月1~26日)第2部では2015年に没した十世坂東三津五郎七回忌追善狂言として代表的な曽我狂言の「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」が上演される。五郎を初役で演じる三津五郎の長男、坂東巳之助さんにお話をうかがった。

「歌舞伎の荒事は丸い印象が大切」

 通称は「対面」。十郎、五郎の兄弟が祐経と対面することからの名だ。将軍、源頼朝から、富士の裾野の巻狩り(狩猟)の総奉行を祐経が命じられたことを祝う大名たちが集う工藤の館に兄弟が訪れるのが現行演出である。

 十郎は柔らかみのある和事、五郎は強さのある荒事の役。巳之助さんは五郎の恋人、化粧坂少将(けわいざかのしょうしょう)と兄弟を祐経に取り持つ小林朝比奈を演じた経験を持つ。

 「五郎は(尾上)松緑のお兄さんに教えていただきます。儀式的な部分が強い作品なので、知ってはおりました…

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