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大胆アレンジ「日本沈没」 国民を守る 主人公の信念=碓井広義

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 日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」(TBS系)は大胆なドラマだ。何より主人公が環境省の役人、天海啓示(小栗旬)であることに驚いた。深海潜水艇の操縦士、小野寺俊夫ではないのだ。

 1973年に出た小松左京の原作小説はもちろん、映画やドラマも主人公は当然のように小野寺だった。ちなみに小野寺役は、73年の映画が藤岡弘(当時)。74年のドラマ(TBS系)は村野武範。そして2006年の2度目の映画化では草彅剛が演じていた。

 原作のある映画やドラマが、ストーリーや登場人物についてさまざまなアレンジを行うのは普通のことかもしれない。しかし、主人公を原作とは全く別の人物にしてしまうのは異例の処置である。なぜなら、主人公の人物像は物語全体の構造に関わるからだ。

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