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『森鷗外『渋江抽斎』を読む』=中村稔・著

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『森鷗外「渋江抽斎」を読む』
『森鷗外「渋江抽斎」を読む』

 (青土社・2640円)

 さながら三面鏡を見る様な面白さであった。

 まず一面には、医者であり考証家であり儒学者でもあった渋江抽斎(ちゅうさい)の生きた江戸時代があり、次いでその抽斎の伝記『渋江抽斎』を書いた森鷗外の明治時代があり、そしてそれを読む著者中村稔の現代がある。

 そこで読者は、江戸、明治、現代の三代にわたる時空を一望にして、その風俗人情、その人間の生き方の違いと時代が変わっても変わらぬも…

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