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伊丹市昆虫館むしばなし

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/19 カマキリの偽瞳孔 奥まで見通せる個眼だけ黒く /兵庫

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 <いたこん>

 NHKEテレの番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」で、香川照之さん扮(ふん)するカマキリ先生が人気を博し、昆虫への注目度も上がってきているように感じます。昆虫館を訪れるお客さまからも、カマキリを展示しているかどうかの問い合わせが増えてきています。

 カマキリは「昆虫網カマキリ目」に分類され、日本には外来種と考えられているものも含め、13種のカマキリが分布しています。このうち、兵庫県には、オオカマキリ、カマキリ(チョウセンカマキリ)、ハラビロカマキリ、ウスバカマキリ、コカマキリ、ヒメカマキリ、サツマヒメカマキリ、ヒナカマキリの8種がいます。

 カマキリといえば、鎌状の前脚、そして大きな複眼が目立った特徴です。カマキリを見た時、その複眼の中の黒点状の瞳がこちら向いているように見えませんか。これは「偽瞳孔(ぎどうこう)」と呼ばれる現象で、カマキリの眼の構造に理由があります。カマキリの複眼は、筒状の個眼がたくさん集まってできています。個眼の奥は黒色に見えていて、複眼のうち、奥まで見通せる角度の個眼だけが黒く見え、それが我々人間には瞳のように…

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