市民のたくましさに希望 政治の不正義に失望 バグダッドの今

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
イラク出身の世界的建築家ザハ・ハディド氏が設計したイラク中央銀行本部ビルの建設現場。首都の新たなシンボルにと期待されている=バグダッドで2021年10月8日午後、真野森作撮影
イラク出身の世界的建築家ザハ・ハディド氏が設計したイラク中央銀行本部ビルの建設現場。首都の新たなシンボルにと期待されている=バグダッドで2021年10月8日午後、真野森作撮影

 「新生イラク建設を夢見て、2003年のサダム・フセイン独裁政権の崩壊後に亡命先のスウェーデンから一人、戻ってきた。けれど、汚職政治家たちの姿にショックを受けました。本来は豊かな国のはずなのに、今も貧困や不正義がはびこっている」。元ジャーナリストの女性、イナム・ジャサスさん(55)は首都バグダッド市内の自宅で深いため息をついた。

 脱走兵の友人を助けた兄を処刑され、1991年に一家全員…

この記事は有料記事です。

残り1055文字(全文1248文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集