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第71期王将戦

3冠を持つ渡辺明王将に4冠の藤井聡太竜王が挑戦。激戦の様子を棋譜、速報、写真、動画でお伝えします。 ※棋譜中継は棋譜・対局結果にて

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第71期王将戦リーグ特選譜

羽生九段、「不調説」覆した3勝目 挑戦に向け星を重ねた快勝譜

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羽生善治九段=東京都千代田区の毎日新聞東京本社で2021年3月18日、手塚耕一郎撮影
羽生善治九段=東京都千代田区の毎日新聞東京本社で2021年3月18日、手塚耕一郎撮影

 1敗同士で競り合う2人が激突した。今期リーグで順位3位の羽生善治九段と、順位4位の広瀬章人八段である。

 近年の王将戦リーグでは、広瀬が挑戦者となった第69期には広瀬が、第70期には羽生が、それぞれ勝った。今期、羽生は初戦で永瀬拓矢王座に敗れた後、近藤誠也七段、豊島将之竜王に連勝して白星が先行し、ここまで2勝1敗。一方の広瀬は豊島に勝って白星スタートを切ったものの、藤井聡太王位に敗れ、1勝1敗となっている。

 羽生と広瀬の対戦で思い出されるのは、2018年の竜王戦七番勝負。「防衛すれば前人未到のタイトル通算100期達成」と期待されていた羽生は第5局に勝ち、挑戦者の広瀬から3勝2敗とリードを奪った。ところが鹿児島県指宿市で行われた第6局で、羽生は2日目の昼食休憩前に投了してタイに。山口県下関市で行われた第7局は広瀬が勝ち、初めて竜王を獲得した。羽生の通算100期はならず、その後も実現していない。

 羽生は今年7月、約35年間保ってきた「通算勝率7割以上」を切ってしまった。王将戦リーグには残留していたため、かえって指す棋戦が少なくなっていた。連敗も続き、王将戦リーグも黒星発進となって「羽生不調説」もささやかれた。しかし、9月27日に51歳の誕生日を迎えたあたりから、王将戦リーグ連勝などの好結果が出てきた。

 年齢的な影響に加え、AIによる研究が広がり、将棋に対する考え方が激変しているなどの環境変化もあるが、羽生はこれまでも危機を乗り切ってきた。今期の王将戦リーグが久々のタイトル戦登場、そして通算100期へつながるかもしれない--。【山村英樹】

第71期ALSOK杯王将戦リーグ3回戦

2021年10月21日

持ち時間各4時間

場所・将棋会館

[先]広瀬章人八段(1勝1敗)

[後]羽生善治九段(2勝1敗)

[先]2六歩 [後]8四歩 [先]2五歩 [後]8五歩

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【第71期王将戦】

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