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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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福島で唯一の震災遺構 浪江・請戸小の公開始まる 津波の記憶伝え

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震災遺構「浪江町立請戸小学校」の開館記念式典で「請戸の田植踊」を披露した後、校内を見て回る踊り手たち=2021年10月24日午後0時11分、和田大典撮影
震災遺構「浪江町立請戸小学校」の開館記念式典で「請戸の田植踊」を披露した後、校内を見て回る踊り手たち=2021年10月24日午後0時11分、和田大典撮影

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の記憶を伝える福島県内唯一の震災遺構「浪江町立請戸(うけど)小学校」で24日、一般公開が始まった。初めて訪れる来館者は津波の生々しい痕跡が残る校舎を静かに見つめる一方、津波と原発事故で散り散りになった当時の児童や地元住民も多く集まり久々の再会を喜んでいた。

 開館に先立ち開かれた記念式典では請戸地区の伝統芸能「請戸の田植踊(たうえおどり)」が披露された。津波の災害危険区域に指定され人が住めず、荒涼とした風景が広がる請戸地区に歌や太鼓の音が響き渡った。

 踊りを披露した一人で、当時6年生の横山和佳奈さん(23)が最後にあいさつし、「家や思い出の品を失った私にとっては、どんな姿であれ請戸小が残ったことがうれしく、ここに来ると連想ゲームのように請戸の風景や住んでいた人たちの顔を思い出せる」と語った。横山さんは津波で祖父母を失い、現在は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館の職員として当時の経験を伝えている。

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【東日本大震災】

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