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野田秀樹の「THE BEE」 価値観の崩壊とは 河内大和らで再演

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「THE BEE」の作・演出の野田秀樹(右)と出演する河内大和=梅村直承撮影
「THE BEE」の作・演出の野田秀樹(右)と出演する河内大和=梅村直承撮影

 NODA・MAPは11~12月、東京と大阪で、野田秀樹の戯曲「THE BEE」を新キャストを迎え再演する。これまで、出演と演出を兼ねていた野田は今回、演出に専念。個性的なたたずまいで注目を集めている河内大和をはじめ強力な俳優陣で野田の名作を今に問う。

 「THE BEE」は2003年に野田が英国で現地の俳優たちと取り組んだワークショップにその端を発する。米同時多発テロ事件の報復として同年に始まったイラク戦争を背景に、筒井康隆の短編小説「毟(むし)りあい」を原作として執筆が進められた。先行した英語版が06年にロンドンで初演され、翌07年に日本語版が東京でお披露目された。12~14年のワールドツアーでは、世界各地で好評を得た。

 「早く再演したいと思っていた」と野田。「どんな作品も再演されると、時間が動いているので違って見えてくるが、初演当時は暴力の連鎖のようなところに、焦点が当たった」と振り返る。平凡なサラリーマンの井戸(阿部サダヲ)が、妻子を脱獄犯の小古呂(川平慈英)に人質に取られてしまったことから始まる物語。井戸は、逆に小古呂の妻(長澤まさみ)と息子(川平)を人質に取り、自らの妻子の解放を求める。

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