エスワティニ、民主化求め授業ボイコット 絶対王制に高校生蜂起

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路上で民主化を求めて抗議活動をする人たち=エスワティニ中部マツァパで13日、AP
路上で民主化を求めて抗議活動をする人たち=エスワティニ中部マツァパで13日、AP

 国王が強大な権力を有し「アフリカ最後の絶対王制」とも言われるエスワティニで9月下旬以降、各地の高校生らが民主化を求めて授業をボイコットしている。政府は全学校を無期限で休校にすると決めたが、抗議の動きは労働者の間にも広がり、混乱が続いている。

 「民主化すれば国はもっと良くなる。国が混乱していては授業にも集中できない」。エスワティニ南部で暮らす高校2年の男子生徒(18)が毎日新聞の電話取材に応じた。通っている地元の学校では、10月上旬から民主化を求める声が高まり、およそ500人いる生徒の大半が専制への抗議を示すため横断幕を掲げたり、授業への出席を拒否したりするようになったという。「警察は平和的なデモでも武力で鎮圧しようとする。国王に国民を尊重しようという態度が見られない」と憤る。

 エスワティニは南アフリカとモザンビークに囲まれた内陸国で、2018年にスワジランドから国名を変更した。人口約120万人で、面積は日本の四国とほぼ同じ。国民の3割が1日1・9ドル(約210円)以下の収入で暮らし、失業率も約23%に上る。一方で国王ムスワティ3世(53)には15人の妻がおり、高級車やプライベートジェットも保有するぜいたくな生活が国民から批判を受けてきた。

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