「除斥期間」と「高齢化」 時の壁が立ちはだかる旧優生保護法訴訟

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昨年、介護施設で撮った夫の彰さんの写真を眺める朝倉典子さん=福岡市内で2021年10月6日午後9時11分、山口桂子撮影
昨年、介護施設で撮った夫の彰さんの写真を眺める朝倉典子さん=福岡市内で2021年10月6日午後9時11分、山口桂子撮影

 旧優生保護法(1948~96年)下の不妊・中絶手術を巡る国家賠償請求訴訟には「時の壁」が立ちはだかっている。不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」が適用され、原告の敗訴が続いているからだ。一方、一連の訴訟は約4年前の提訴から全国9地裁・支部に広がったが、原告24人のうち3人が既に亡くなった。高齢化というもう一つの時間の問題を前に、原告らは早期解決を訴えている。

 福岡市在住の朝倉典子さん(79)=仮名=はともに聴覚障害がある夫の彰さん(享年83)=同=と2019年12月に福岡地裁に提訴。67年に結婚する約1週間前に彰さんが強制不妊手術を受けさせられたとして国を相手に闘ってきた。その後、彰さんは介護が必要となり、介護施設で暮らしていたが、誤嚥(ごえん)性肺炎で入院。コロナ禍で典子さんと思うように面会ができないまま、21年5月17日に亡くなった。

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