リスペクトしてない? 山田と村上、不思議な関係が導いたヤクルトV

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試合前のキャッチボールを終え、笑顔でベンチへ戻るヤクルトの村上(左)と山田=神宮球場で2021年10月10日、吉田航太撮影
試合前のキャッチボールを終え、笑顔でベンチへ戻るヤクルトの村上(左)と山田=神宮球場で2021年10月10日、吉田航太撮影

 プロ野球のヤクルトが6年ぶり8回目のセ・リーグ優勝を果たした。攻撃の中心となったのは、29歳の3番・山田哲人と、21歳の4番・村上宗隆だ。2人の間にはライバルとも、師弟関係とも違う雰囲気が漂う。タイプが異なりながらも自然と呼応し合っている関係性とは――。

 山田は2011年、村上は18年に、ともにドラフト1位で入団した。本塁打王1回、盗塁王3回、「トリプルスリー」(打率3割、30本塁打、30盗塁)を3回も達成し、「ミスター・スワローズ」の象徴、背番号「1」を付ける山田。昨季に続き、今季も全試合で4番に座り、史上最年少で通算100本塁打に到達した村上。今季は2人で70本塁打以上を放ち、200打点以上をマーク。高卒の生え抜きが3、4番に並ぶのは、他球団のうらやむ光景だろう。

 2人は、性格も打者としてのタイプも異なる。例えば、本塁打を打つ「コツ」についての見解。村上は「パワー」と言い、山田は「タイミングとポイント」と分析し、それぞれの形で本塁打を重ねている。

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