特集

北京オリンピック2022

北京冬季オリンピックに関する特集ページです。

特集一覧

北京五輪を語る

原田雅彦さん「北京は謎だらけ」 異例の祭典を乗り切るポイントは

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
金メダルを獲得した1998年長野五輪での思い出などを振り返る原田雅彦さん=東京都港区で2021年3月27日、佐々木順一撮影
金メダルを獲得した1998年長野五輪での思い出などを振り返る原田雅彦さん=東京都港区で2021年3月27日、佐々木順一撮影

 北京冬季五輪(来年2月4日開幕)は新型コロナウイルスの影響でテスト大会が実施できない競技もあるなど、事前の情報が限られた「未知の戦い」になる。1998年長野冬季五輪のスキージャンプ団体金メダリストで、北京五輪の日本選手団総監督を務める原田雅彦さん(53)=雪印メグミルクスキー部総監督=は、自身の経験を基に「開き直り」の大切さを説く。【聞き手・角田直哉】

勝負を分ける「開き直り」

 ――北京五輪が近づいてきました。どのような心境ですか。

 ◆情報があまりなく、とにかく謎だらけです。例えばジャンプ一つとっても、どんな特徴のジャンプ台なのか。どんな立地で、どんな風が吹くのか。気温がどうなのかが、なかなかつかみきれない。ジャンプはまだ、現地入りして何度か練習をすれば感触をつかめることはあるが、もっと困る競技もあると思う。アルペンスキーやクロスカントリーなどは、スキーが滑ることが必須ですが、戦略を立てるのも難しい状況です。

 ――会場の特徴に不明な点が多い中、どのようなことが大切になりますか。

 ◆当然、会場のことは気になりますけれど、最も意識すべきなのは、ともに戦うライバル。環境面への不安もあるかもしれませんが、それは周りの選手たちも同じ条件です。まずは自分自身のコンディションを上げて、相手に自分の存在を警戒させるような状況で五輪に入っていくことが理想的。そのために五輪開幕前のワールドカップ(W杯)でどれだけの成績を残せるか。常に上位争いに顔を出していれば、ライバルたちも「調子がいいな」と意識せざるを得なくなり、心理的にも優位に立つことができます。

 ――技術はもちろん、精神的なタフさも求められそうですね。

 ◆最後に勝負を分けるのは「開き直り」ですね(笑い)。何が起きても平常心でいられること。今回の新型コロナウイルスの流行でも、各競技の選手は難しい環境を経験してきたが、周りの状況を見てすぐに判断して、自分の納得いく動きをしていく力は培われたと思う。そういった判断力、行動力があれば、情報の少ない北京五輪でも活躍できる。

 ――現役時代、原田さん自身も「開き直った」瞬間というのはありましたか。

この記事は有料記事です。

残り1640文字(全文2540文字)

【北京オリンピック2022】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集