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岡崎 武志・評『土になる』『アカデミアを離れてみたら 博士、道なき道をゆく』ほか

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今週の新刊

◆『土になる』坂口恭平・著(文藝春秋/税込み1870円)

 坂口恭平は肩書が多い人だ。建築家、絵描き、音楽家、作家。携帯電話の番号を公開し、死にたい人の声にも応える『苦しい時は電話して』は当欄でも取り上げた。才人というのとも違う。仕事が生きることと直結している感じなのだ。

 それで今はどうしているかと思えば、父祖の地・熊本で農業をしながら絵を描いていた。2011年原発事故で東京を離れ、移住したのが熊本で、土に触れた。『土になる』はそんな1年のレポート。

 農家のヒダカさんを師と仰ぎ、畑を耕す日々。相棒はネコのノラジョーンズ。パステルで畑や山、草花を描く(巻頭に掲載)。「トマトも赤くなりました!」と師に報告。「うまそうやな」とヒダカさんが言う。陶芸も始めた。畑の土でも作れると知る。新しい世界がどんどん広がっていく。

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