展覧会 大・タイガー立石展 変幻世界トラ紀行 高級で低俗、背反を結ぶアート

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 (高松市美術館・11月3日まで)

 虎は千里を行き千里を帰るという。そんな旺盛な活力を誇るトラの名を冠した作家の生誕80年を記念する大・回顧展が全国を巡回中だ。立石紘一(こういち)、改めタイガー立石、改め立石大河亞は1941年、日米開戦から間もない年の瀬に生まれ、98年に56歳の若さでこの世を去った。

 本邦のポップアートと称されることもあるように、立石の作品には富士山や旭日(きょくじつ)、漫画のキャラクターや名画から取られたモチーフなど雑多で大衆的なイメージがちりばめられる。美術としての「絵画」に漫画のコマ割り構造を取り入れる独自のスタイルも確立した。漫画や絵本も本領としながら、陶の彫刻まで手がけている。自身の広告として発想された「立石紘一のような」やネオン広告を作品化する試み、さらには中村宏…

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