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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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「知の巨人」寺島実郎氏に聞く 政治家の力量見極める五つの質問

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寺島実郎氏=東京都千代田区で2020年10月6日午後1時49分、内橋寿明撮影
寺島実郎氏=東京都千代田区で2020年10月6日午後1時49分、内橋寿明撮影

 この国の将来を左右する衆院選が19日に公示され、31日の投開票に向けて各党が論戦を繰り広げている。新型コロナウイルスとの終わらぬ闘い、冷え込んだ経済の立て直し、そして中国の台頭で激動する世界情勢への対応……政治課題が山積するなか、政治が果たすべき役割はかつてなく大きい。有権者は政治家の力量をどう見極めたらいいのか。現代の「知の巨人」とも呼ばれる日本総合研究所会長の寺島実郎氏(74)は、政治家にある五つの質問をぶつけてみるとそれが見えると言う。【聞き手・大場弘行】

質問(1)「21世紀の世界史における日本の役割とは何か?」

 我々は今、日本のあり方や進むべき針路について自分の言葉でしっかりと語れるリーダーを必要としている。なぜなら、外交・安保、経済、エネルギー政策のようなパターン化された質問をしても、準備したシナリオに沿った定番の回答しか返ってこず、政治家の力量やリーダーとしての深いものの見方が見えてはこないからだ。これは決まった枠組みのなかでの質問ばかりで、核心をえぐるような質問をぶつけないメディアの責任でもある。我々は、政治家の心の中ののりしろや本当に考えていることがあぶり出されるような問いかけをしなくてはならない。衆院選に正面から向き合うためにも、国民からの視線に立って、与野党問わず、政治のリーダーとしての資質や、持っている理念や考えを聞き出せるような、本質をつく質問をぶつけていくべきであろう。このことについて私なりに考察し、これから話す五つの質問に集約できるのではないかと考えている。

 まず、第1問は「21世紀の世界史における日本の役割とは何か?」というものだ。この質問に答えるには、「21世紀の世界そのものをどう認識しているのか」「20世紀の日本の世界における歴史的な役割をどう認識しているのか」の二つの時代認識を、自分の中でしっかり組み立てられていることが前提となる。

 たとえば、…

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