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落語家・柳家小三治さん逝く 後に続く才能、楽しみに=濱田元子(論説室兼東京学芸部)

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4年つとめた落語協会会長の座を柳亭市馬さん(左)にバトンタッチした柳家小三治さん=2014年6月、徳野仁子撮影
4年つとめた落語協会会長の座を柳亭市馬さん(左)にバトンタッチした柳家小三治さん=2014年6月、徳野仁子撮影

 また一人、古典落語の名手が逝った。人間国宝で、落語協会会長も務めた柳家小三治さん。柳家一門会で「猫の皿」を演じた5日後だった。80歳を過ぎて枯淡の芸はより味わいを増していた。まだまだ至芸に触れられると思っていたのに、残念で仕方がない。

 聴きに行くのはもっぱら東京都内の寄席が多かった。

 「人がいかに生きてるかってことを、だじゃれや冗談じゃなく、普通にしゃべっていて面白い」のが、落語の面白さだと説いていた。

 父子の情を描く「初天神」は、生意気を言うこまっしゃくれた子供が、小憎たらしいほどかわいかった。ひょうひょうとした「千早ふる」も忘れがたい。念仏を唱えながら、あれこれ小言を言うだけの「小言念仏」を聴くと、何でもない日常がいとおしく感じられた。

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