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忘れられた「違憲」看板 安倍氏に対抗し存在感 再び論争の地に

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航空自衛隊百里基地の滑走路(手前)の奥の丘に立つ「自衛隊は憲法違反」の看板。設置から40年余りがたち、劣化が進んでいる=茨城県小美玉市で2021年10月11日、飼手勇介撮影
航空自衛隊百里基地の滑走路(手前)の奥の丘に立つ「自衛隊は憲法違反」の看板。設置から40年余りがたち、劣化が進んでいる=茨城県小美玉市で2021年10月11日、飼手勇介撮影

 「自衛隊の諸君がこれから命をかけて飛び立つという横にそんな看板がある。自衛隊の子供も家族も見る。悲しい思いをしますよ」。安倍晋三元首相は6月に放送されたラジオ番組で「看板」を持ち出し、自衛隊違憲論に終止符を打つためには憲法9条に自衛隊の存在を明記する改憲が必要だと訴えた。

設置から40年以上「過去の遺物」

 その看板は茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地を見下ろす小高い丘にある。横一列に並んだ2畳分ほどの大きさの看板8枚に1文字ずつ「自衛隊は憲法違反」と記されているが、色あせた文字が歳月の流れを感じさせる。

 看板が現れたのは40年余り前の1976年。基地反対派の住民らが設置した。自衛隊の合憲性が争われた「百里基地訴訟」の1審判決前年のことだった。数年後、何者かに油性塗料を塗られたため、看板を管理する梅沢優さん(71)らが立て替えたが、次第に草木に覆われ、90年代後半には文字の判別すら難しくなった。

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