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熱海土石流

静岡県熱海市伊豆山地区で2021年7月3日、大規模な土石流が発生。災害関連死を含む27人が犠牲、1人が行方不明に。

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熱海土石流の遺族「厳罰への大きな前進」 強制捜査に期待語る

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熱海土石流災害で静岡県警が関係先を家宅捜索したことを受け、オンラインで記者会見する「熱海市盛り土流出事故被害者の会」の瀬下雄史会長(左のパソコン画面)=東京都港区で2021年10月28日午後4時15分、佐々木順一撮影
熱海土石流災害で静岡県警が関係先を家宅捜索したことを受け、オンラインで記者会見する「熱海市盛り土流出事故被害者の会」の瀬下雄史会長(左のパソコン画面)=東京都港区で2021年10月28日午後4時15分、佐々木順一撮影

 未曽有の自然災害が刑事事件へと発展した。静岡県熱海市で7月に発生した土石流災害で、県警が強制捜査に乗り出した。遺族らでつくる「熱海市盛り土流出事故被害者の会」と弁護団は28日、東京都内で記者会見し「非常に心強く思っている」などと語った。

 「迅速に警察が動いてくれた。厳罰に処してもらうために大きな前進になる」。オンラインで参加した「被害者の会」会長の瀬下雄史さん(53)は語った。

 県の推計によると、土石流災害で流出した土砂は5・5万立方メートル。大半が土石流の起点の周辺にあった盛り土とみられる。2006年9月に土地を取得した前所有者が盛り土を造成したとされ、11年2月に現所有者の手に渡ってからも、崩落を防ぐ処置はなされなかったとみられる。

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【熱海土石流】

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