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熱海土石流

静岡県熱海市伊豆山地区で2021年7月3日、大規模な土石流が発生。災害関連死を含む27人が犠牲、1人が行方不明に。

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熱海土石流 盛り土と因果関係は 警察、立件可否を慎重に判断へ

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家宅捜索を終え、前所有者である不動産管理会社の元幹部自宅から出る静岡県警の車両=神奈川県小田原市で2021年10月28日午後6時26分、梅村直承撮影
家宅捜索を終え、前所有者である不動産管理会社の元幹部自宅から出る静岡県警の車両=神奈川県小田原市で2021年10月28日午後6時26分、梅村直承撮影

 静岡県熱海市で7月に発生した土石流災害を巡り、起点となった土地の盛り土を適切に管理していなかった疑いがあるとして、静岡県警は28日、関係先として土地の前所有者にあたる神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)の本社があった建物などを業務上過失致死容疑で家宅捜索した。不動産管理会社の元幹部には任意で事情を聴取した。今後は押収した資料を分析し、立件の可否を慎重に判断する。

 土石流災害の遺族が8月、土地の現所有者にあたる東京都の企業グループ元会長について重過失致死容疑、前所有者は業務上過失致死容疑で県警熱海署に告訴状を提出し、受理されていた。捜査関係者によると、この日は10カ所超を捜索。現所有者の関係先は業務上過失致死容疑で捜索した模様だ。県警は盛り土が造成された経緯に加え、盛り土の存在と土砂災害の因果関係や土砂災害の予見可能性の有無を調べるとみられる。

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【熱海土石流】

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