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夢見たキャンパスライフ、コロナで消え…大学生が直面する深い孤独

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大学生活について語る東京都内の私立大学の男性=東京都内で2021年10月5日午後3時33分、村田拓也撮影
大学生活について語る東京都内の私立大学の男性=東京都内で2021年10月5日午後3時33分、村田拓也撮影

 新型コロナウイルスの感染症対策に伴い、人が集まる機会が減り、若い世代の孤立や孤独の問題が深刻化している。多くの小中高校では対面授業に戻ったが、大学では対面授業と共にオンライン授業の活用が続くところもある。こうした学習環境に適応できず、精神的に追い詰められている人もいる。

入学して早々、起きた異変

 「死にたい」「消えたい」――。東京都内の私立大学に通う男性(20)は夜中、自宅の暗い部屋で過ごしていると、こうした言葉が頭に浮かぶようになった。

 ベッドに横になり、自分のタブレット端末に手を伸ばす。インターネットで検索したのは自殺の方法。しかし、実際に死ぬことを考えると怖くなり、画面から目をそらした。

 男性にはもともと日常的な孤独感から、死にたいと願う気持ち(希死念慮)があった。

 中学校受験で有名進学校に入った。大学受験を控えていた高校3年の時、予備校の厳しい長時間の勉強に耐えられず、心が折れた。医療機関の精神科を受診したところ、うつ病と診断された。

 教育熱心だった母親は、男性に期待を寄せていたが、うつ病になり勉強に手がつかなくなると会話が減った。元々ほとんど話すことがなかった父親に加え、浪人が決まってからは姉とも話さなくなった。男性は、家族全員から期待されず見放されたように感じた。

 昨年、2浪の末に大学に合格。家族からは「おめでとう」の言葉はなかった。それでも入学前は、サークルや部活を通じて友人ができる大学生活に期待し、気分が明るくなった。生きていたくない気持ちも一時…

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