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秋季東海地区高校野球大会 あす開幕 出場チーム紹介 /愛知

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享栄の藤本逸希投手=愛知県の岡崎市民球場で2021年10月9日午後1時33分、川瀬慎一朗撮影 拡大
享栄の藤本逸希投手=愛知県の岡崎市民球場で2021年10月9日午後1時33分、川瀬慎一朗撮影

 来春のセンバツ出場校を選出する際の重要参考資料となる第74回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高野連主催、毎日新聞社など後援)は30日、愛知県岡崎市民球場で開幕する。愛知、岐阜、三重、静岡の東海4県の各県大会を勝ち抜いた計12校が熱戦を繰り広げる。開幕を前に各チームの戦力や特長を紹介する。

 ◆愛知1位

守備の流れ攻撃に 享栄 6年ぶり20回目

 「優勝したことで大きな自信になる」。県大会決勝を五回コールドの圧勝で終えた後、大藤敏行監督は語った。春、夏は準優勝に甘んじたが秋は準決勝、決勝とコールドで降し、圧倒した。

 「試合を作ってくれる」と大藤監督が太鼓判を押すのが藤本逸希投手(2年)。県大会では39イニングで失点4、四死球4、47三振を奪う活躍。最速139キロの直球に巧みな制球が持ち味。

 守備から攻撃につなげていくスタイルで、打線では1番の西田翔哉(同)が同大会打率5割超を誇る。旧チーム唯一のレギュラーの吉田遥哉主将(同)も打率4割を超え活躍が期待される。

 2000年以来遠ざかっている甲子園を目指し、大藤監督は「少ないチャンスを生かして勝ち上がる」と意気込む。【川瀬慎一朗】

 <県大会の成績>

決勝  11―0 至学館

 (五回コールド)

準決勝  7―0 中部大春日丘

 (七回コールド)

準々決勝 3―2 中京大中京

至学館の山本航投手=愛知県の岡崎市民球場で2021年10月9日、川瀬慎一朗撮影 拡大
至学館の山本航投手=愛知県の岡崎市民球場で2021年10月9日、川瀬慎一朗撮影

 ◆愛知2位

多彩な投手陣継投 至学館 2年連続4回目

 「粘り強さが伝統。ピンチをしのいで攻撃につなげる」。麻王義之監督が評価する通り、県大会準決勝では九回裏2死二塁から、代打、竹林海翔(2年)の適時打でサヨナラ勝ち、東海大会出場を決めた。麻王監督は「最後まで悲観せず、必ず逆転との思いが選手にはあった」と振り返る。

 山本航投手が1年生ながらエースナンバーを付けるが、多彩な投手陣による継投策が特徴。「どの投手も力の差は無い。調子に合わせて継投をうまくやれるかどうかが勝利の鍵」と麻王監督は語る。攻撃面では主将で4番の安並蒼悟(同)が好機に強い。県大会で打率6割を誇る兜森寛人(同)の活躍にも注目したい。

 愛知県勢唯一の2年連続出場で、経験を生かして2017年以来のセンバツ出場を目指す。【川瀬慎一朗】

 <県大会の成績>

決勝    0―11 享栄

 (五回コールド)

準決勝   3―2  星城

準々決勝 10―1  名城大付

 (七回コールド)

中部大春日丘の中里匠選手=愛知県の岡崎市民球場で2021年10月9日、川瀬慎一朗撮影 拡大
中部大春日丘の中里匠選手=愛知県の岡崎市民球場で2021年10月9日、川瀬慎一朗撮影

 ◆愛知3位

逆転で勝ち上がる 中部大春日丘 3年ぶり2回目

 ノーシードから県大会6試合を粘り強く戦い、東海大会の切符を手にした。斉藤真監督は「右肩上がりで力を付けている。まだまだ成長できるチーム」と胸を張る。県大会では準々決勝九回に一挙4点、3位決定戦七回に一挙7点とそれぞれダイナミックな大逆転劇で勝利をもぎ取った。

 攻撃の要は旧チームから活躍する吉村碧真(2年)や中里匠(同)、吉川晴太(同)。吉川は準々決勝で九回2死から逆転の2点適時打を放っており、「勝負どころで力を発揮する」と斉藤監督は期待する。

 投手陣は新宅涼平(同)▽永田獅磨(同)▽塩崎陽基(1年)の3投手の継投で勝利をつかんできた。

 チーム目標の「東海大会優勝」を達成し、その先にある悲願の甲子園初出場を目指す。【川瀬慎一朗】

 <県大会の成績>

3位決定戦 10―3 星城

 (八回コールド)

準決勝    0―7 享栄

 (七回コールド)

準々決勝   5―3 東邦

三重の上山颯太投手=三重県松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで2021年10月7日、寺原多惠子撮影 拡大
三重の上山颯太投手=三重県松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで2021年10月7日、寺原多惠子撮影

 ◆三重1位

投手軸に堅実守備 三重 7年連続35回目

 夏の甲子園でもベンチ入りした選手が多く、2年連続で県大会を制す原動力になった。投手中心の堅実な守備とつながりのある打線で、8年ぶりの東海大会優勝を目指す。

 投手は、夏の三重大会と甲子園の全8試合に先発した上山颯太(2年)と、谷公希(同)の両投手が要。県大会準決勝では上山が13三振を奪い完投。谷も公式戦初先発だった決勝で、夏から改良したカットボールを巧みに使い130球を1人で投げ抜いた。

 打線は、決勝と準決勝で計3本の二塁打を放った上山をはじめ、足の速い宇佐美貴也主将(同)、積極的な打撃を見せる藤井勇斗(同)、長打力がある野田泰市(1年)らが中心。選手は「センバツ出場を目標に、一戦一戦先を見ずにやっていく」と意気込む。【寺原多恵子】

 <県大会の成績>

決勝   7―2 津商

準決勝  5―3 津田学園

準々決勝 6―3 菰野

津商の牧戸結都主将=三重県松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで2021年10月7日、寺原多惠子撮影 拡大
津商の牧戸結都主将=三重県松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで2021年10月7日、寺原多惠子撮影

 ◆三重2位

牧戸が打線けん引 津商 2年ぶり4回目

 延長十四回の末に引き分け再試合となった県大会準決勝を勝ち抜き、2年ぶり4回目の東海大会出場を決めた。宮本健太朗監督は「厳しい状況を経験し、タフになった」と成長ぶりに目を細める。

 投手陣は層が厚い。制球が良く状況に応じた投球をするエースの坪井将英(2年)に加え、力強い投球の中西凌大(同)、球のキレや角度が持ち味の古田宏紀(同)、松田空知(1年)が控える。

 打線は「走攻守そろっている」と宮本監督が信頼を寄せ、夏の三重大会から主軸を任される牧戸結都主将(2年)がけん引する。赤田克海(同)も、県大会決勝で適時三塁打を含む4打数3安打を放ち、好調だ。

 宮本監督は「さらに厳しい戦いになるが、チーム一丸となって戦う」と話している。【寺原多恵子】

 <県大会の成績>

決勝   2―7 三重

準決勝  5―2 海星

準々決勝 7―0 神村学園伊賀

 (七回コールド)

津田学園の越智晴也投手=三重県松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで2021年10月7日、寺原多惠子撮影 拡大
津田学園の越智晴也投手=三重県松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで2021年10月7日、寺原多惠子撮影

 ◆三重3位

6人継投守り抜く 津田学園 3年ぶり8回目

 投手陣は球を絞らせにくい投球が持ち味の越智晴也(2年)と、強気の投球の伊藤楓真(同)が中心。さらにタイプの違う1年生投手が4人控え、6人の継投で守り抜くのが持ち味だ。

 打線は好調で、県大会は準々決勝と3位決定戦で二桁安打を挙げた。軸となるのは神田剛志(同)。変化球など相手投手の得意球に対応できるほか長打力もあり、県大会では本塁打を3本放った。加えて、3位決定戦で適時二塁打を含む4打数3安打だった箕浦優夢(同)ら長打力のある選手と、杉本希成主将(同)や小林京矢(1年)ら足の速い選手がバランス良く配置され、つなぐ攻撃で下位からでも得点を狙える。

 佐川竜朗監督は「優勝を目指し、まずは1勝できるよう準備していく」と話す。【寺原多恵子】

 <県大会の成績>

3位決定戦 10―3 海星

 (八回コールド)

準決勝    3―5 三重

準々決勝   9―1 相可

 (七回コールド)

中京の黒田颯汰選手=岐阜市の長良川球場で2021年10月22日、大竹禎之撮影 拡大
中京の黒田颯汰選手=岐阜市の長良川球場で2021年10月22日、大竹禎之撮影

 ◆岐阜1位

6投手そろい充実 中京 3年ぶり24回目

 初戦を敗退した夏の岐阜大会の悔しさをバネに、チームは古屋睦仁主将(2年)を中心に結束力を深めてきた。3年生の先輩が果たせなかった甲子園出場を目指して、まずはこの東海地区大会で優勝することを目標にしている。

 投手陣は県大会準決勝で9回1失点の初完投で勝利し、救援した決勝でも4回3分の2を無失点に抑えたエース、瀬戸亮太(同)ら計6人がそろい、層が厚い。

 打撃陣は中軸の根津康生(同)、黒田颯汰(同)両選手に加え、県大会準決勝の勝ち越し弾で試合を決めた長瀬悠希(同)、県大会決勝で先制の適時二塁打を放った中村塁(1年)など下位打線まで切れ目がない。橋本哲也監督は「大砲はいないが、例年になくまとまったチーム」と話す。【熊谷佐和子】

 <県大会の成績>

決勝    2―0 大垣日大

準決勝   4―1 岐阜第一

準々決勝 11―1 関商工

 (六回コールド)

大垣日大の五島幹士投手=岐阜市の長良川球場で2021年10月22日、大竹禎之撮影 拡大
大垣日大の五島幹士投手=岐阜市の長良川球場で2021年10月22日、大竹禎之撮影

 ◆岐阜2位

五島に投打で期待 大垣日大 3年ぶり13回目

 監督歴55年目のベテラン、阪口慶三監督率いる大垣日大。投手陣はエースの五島幹士(2年)が中心。最速136キロの直球とスライダー、チェンジアップなどでコースを的確に投げ分ける制球力が持ち味だ。決勝の中京戦では8回被安打8ながらも2失点。敗戦投手ながら力投する姿が目立った。

 打撃では県大会からレギュラー入りした米津煌太(1年)が県大会準決勝で本塁打1本を含む4打数4安打とチームを勢いづけた。4番の西脇昴暉主将(2年)も県大会準決勝、決勝で計4安打を放ち攻撃の軸を担った。五島は「一番良い打撃をする」(阪口監督)と攻撃力も買われている。

 阪口監督は「やってやろうという気持ち。子どもたちも負けてたまるかと思っているはず」と闘志を燃やす。【熊谷佐和子】

 <県大会の成績>

決勝   0―2 中京

準決勝  8―2 県岐阜商

準々決勝 1―0 帝京大可児

岐阜第一の弘川泰暉投手=岐阜市の長良川球場で2021年10月23日、大竹禎之撮影 拡大
岐阜第一の弘川泰暉投手=岐阜市の長良川球場で2021年10月23日、大竹禎之撮影

 ◆岐阜3位

勝負強い主軸打者 岐阜第一 2年連続17回目

 レギュラーメンバーの多くが、昨秋の東海地区大会にも出場した2年生。県大会3位決定戦で、春夏連続で甲子園出場の県岐阜商を相手に延長十一回、サヨナラ勝ちを収め、駒を進めた。

 エースの弘川泰暉(2年)は、県岐阜商戦で延長十一回を143球投げて完封。直球の最速は135キロで、カーブとスライダーを高橋翼(同)のリードで臨機応変に投げ分ける。

 打撃面は中軸の小沢侑二郎主将(同)、福井一颯(同)を中心に、捕手で5番の高橋は勝負強く、県岐阜商戦でも試合を決める適時打を放った。

 東海地区大会に向けて田所孝二監督は「センバツ出場は(事実上)2枠しかなく、山はまだ上のほうにある。初戦の至学館を始め、対戦したことのない相手との試合を楽しみたい」と抱負を語った。【熊谷佐和子】

 <県大会の成績>

3位決定戦 1―0 県岐阜商

 (延長十一回)

準決勝   1―4 中京

準々決勝  9―4 大垣商

日大三島の松永陽登投手=静岡市駿河区の草薙球場で2021年10月2日、深野麟之介撮影 拡大
日大三島の松永陽登投手=静岡市駿河区の草薙球場で2021年10月2日、深野麟之介撮影

 ◆静岡1位

上位打線に長打力 日大三島 6年ぶり4回目

 静岡県大会の準々決勝と準決勝は、ともにサヨナラ勝ち。粘り強い戦いで、38年ぶり2回目の優勝を果たした。かつて名門・報徳学園(兵庫県)を春夏通算18回、甲子園に導いた永田裕治監督(58)が就任2年目を迎え、チームは着実に力を付けた。目指すのは、同じく38年ぶりとなるセンバツ出場だ。

 県大会はチーム打率が3割6分1厘と打線が好調だった。決勝で先頭打者本塁打を放った1番・京井聖奈(せな)(2年)、準決勝で逆転サヨナラ3点本塁打を放った3番・池口奏(1年)ら上位打線は、長打力が持ち味。

 一方、松永陽登主将(2年)は主戦として、県大会全5試合で先発し、準決勝と決勝は2失点で完投した。4番も任され、投打の要でもある。「必ずセンバツにいく」と意気込む。【深野麟之介】

 <県大会の成績>

決勝    7―2 聖隷クリストファー

準決勝   5―2 静岡

 (延長十回)

準々決勝 10―9 掛川西

聖隷クリストファーの弓達寛之投手=静岡市駿河区の草薙球場で2021年10月2日、深野麟之介撮影 拡大
聖隷クリストファーの弓達寛之投手=静岡市駿河区の草薙球場で2021年10月2日、深野麟之介撮影

 ◆静岡2位

エース熱投原動力 聖隷クリストファー 5年ぶり2回目

 静岡県大会は、初陣の2回戦こそ12―1で五回コールド勝ちしたが、その後は接戦が続いた。相手を最少失点に抑え、好機で着実に得点する戦い方で、5年ぶりに決勝まで勝ち進んだ。

 原動力はエース右腕、弓達(ゆだて)寛之投手(2年)の熱投だ。決勝は7回7失点と悔いが残る投球となったが、地区予選から準決勝までの計6試合を1人で投げ抜いた。制球がよく、巧みなけん制やフィールディングも魅力の一つ。準々決勝で同点の適時二塁打、準決勝でサヨナラの適時打を放つなどし、「殊勲打」で勝利に貢献した。

 2020年夏の県独自大会で優勝し、チームは近年、成長を見せる。浜松商や掛川西の監督として計8回の甲子園を経験した上村敏正監督(64)のもと、初のセンバツ出場を目指す。【深野麟之介】

 <県大会の成績>

決勝   2―7 日大三島

準決勝  2―1 浜松西

 (延長十二回)

準々決勝 4―3 静岡市立

静岡の吉田優飛外野手=静岡市駿河区の草薙球場で2021年10月2日、深野麟之介撮影 拡大
静岡の吉田優飛外野手=静岡市駿河区の草薙球場で2021年10月2日、深野麟之介撮影

 ◆静岡3位

最速147キロ吉田安定 静岡 3年ぶり25回目

 今夏の甲子園に出場して新チームの発足が遅れ、新型コロナウイルス感染症拡大も重なって、静岡県大会開幕まで対外試合を行えなかった。難しい調整を迫られたが、底力を見せ、東海大会への切符を獲得。甲子園常連校なだけに、池田新之介監督(44)は3位決定戦を終え、「『静高』のプライドを示した」と振り返った。

 注目は吉田優飛(2年)だ。最速147キロを誇る本格派の右腕で、県大会2回戦は1失点で完投。準決勝も九回途中まで2失点で粘り、安定した投球を見せた。打撃力もあり、3位決定戦で本塁打を放っている。

 打線を引っ張るのは、今夏の甲子園を経験した山岸廉尊主将(同)、山本和輝(同)の2人。鈴木脩矢(同)、法月彰弘(同)の両投手も吉田投手の後に控える。【深野麟之介】

 <県大会の成績>

3位決定戦 9―6 浜松西

準決勝   2―5 日大三島

 (延長十回)

準々決勝  6―3 科学技術

【秋季大会2021】

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