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韓国、11月から行動制限緩和 自粛ムード薄れ、感染者は増加傾向

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ビジネス街でも昼休みの人通りが徐々に増えている=ソウルで2021年10月29日、渋江千春撮影
ビジネス街でも昼休みの人通りが徐々に増えている=ソウルで2021年10月29日、渋江千春撮影

 韓国政府は1日、国民の7割以上が新型コロナウイルスのワクチンの2回目接種を終えたことに伴い、行動規制などを大幅に緩和した。ただし感染者数は再び増加傾向にあり、政府は従来通りマスク着用などの規則を守るよう呼びかけており、経済活動の活性化と感染防止の両立を目指す。

 「とりあえず今よりお客が増え、売り上げは上がるだろうけど……」。首都ソウルのビジネス街の一角で飲食店「長好王(チャンホワン)コプチャン」を営む康正任(カンジョンイム)さんは複雑な表情を浮かべた。

 昼はキムチチゲ、夜はホルモンを出すこの店でも売り上げはコロナ禍以前に比べて激減。夜は一時期、客がかつての1割になった。首都圏では午後10時までとされた営業時間の制限も解除されたが、康さんは「制限解除も少し怖い。感染者が急増して再び規制が強化されたら、日常生活を取り戻すまでさらに時間がかかる」と不安を語った。

 韓国は7月から流行の第4波を迎え、一時は首都圏で午後6時以降に3人以上の私的な集まりが禁止されるなど厳しい制限が課された。その後、ワクチン接種が進むに連れて徐々に状況は改善。だが10月中旬に1000人台だった1日あたりの新規感染者数は増加傾向にあり、28日には2000人を超えた。18日に一部の制限が緩和されたことと、11月からの大幅な緩和の予告を受け、自粛ムードが薄れた影響が指摘されている。

 それでも政府は緩和に踏み切った。飲食店な…

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