エアロゾル感染が起きやすい冬 日本の「第6波」専門家の見解は
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新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除されてから、まもなく1カ月。日本では感染者の減少が続いているが、海外では再拡大する国もある。懸念される冬の感染「第6波」はやってくるのだろうか。【林奈緒美、秋丸生帆、モスクワ前谷宏】
乾燥と師走の慌ただしさが作る流行
「冬は乾燥でエアロゾル感染(空気感染)が起きやすくなるうえ、師走の慌ただしさが加わって流行の波を作る。正月が明ければ感染者は減少に転じ、冬の終わりとともに約4カ月で収束するだろう」。こう予測するのは、感染制御学が専門の愛知県立大の清水宣明教授だ。
インフルエンザや風邪など、冬に流行する呼吸器感染症は多い。世界保健機関(WHO)などは新型コロナの主な感染経路をエアロゾル感染としているが、清水教授は冬の乾燥でウイルスを含んだエアロゾルがより小さくなり、空気感染が起きやすくなるという。また、寒さによって部屋を閉め切ることが増えると、換気が不足して感染リスクも高くなる。
清水教授は、新型コロナの感染拡大は冬特有の事情に加え、社会全体で人々の活動が活発になると起きるとし、国内では年末(12月)のほか、年度初め(4月)や夏休み(8月)の時期に感染が広がりやすいとみる。昨冬の第3波でも11月中旬から感染者が増え始め、今年1月にピークを迎えた。清水教授は「今年も寒くなる11月ごろから感染者が増え始め年末に向け拡大するだろう」と指摘する。
感染症に詳しい富山県衛生研究所の大石和徳所長も年末の感染拡大を懸念する。ただ、ワクチン接種が進んでいるうえ、厚生労働省は3回目の追加接種についても、2回の接種を終えた全ての希望者を対象に12月から始める方針を示していることから、「追加接種を進め、感染対策を緩めなければ第6波は過去の流行より小さくなる可能性は高い」と予測する。
新型コロナは、季節によって流行を繰り返すのではないかとの見方もある。…
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