乾電池、日本が世界初のはずだった 「屋井式」東京理科大で展示

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東京理科大の前身、東京物理学校で学んだ屋井先蔵が発明した「屋井乾電池」。2個が並んでいる=東京都新宿区の同大近代科学資料館で2021年10月5日、奥山智己撮影
東京理科大の前身、東京物理学校で学んだ屋井先蔵が発明した「屋井乾電池」。2個が並んでいる=東京都新宿区の同大近代科学資料館で2021年10月5日、奥山智己撮影

 どの大学や研究機関にもそれぞれ、教授や学生らが「これはうちの宝」という大切にしているものがあるはず――。そんな各大学などの「お宝」を随時紹介します。

発明当時の電池は液体がこぼれる

 電池の歴史は1800年、イタリアのボルタが発明した「ボルタ電池」が始まりとされているが、当時の電池は今のような乾電池ではなく、塩水などの「電解液」がこぼれやすかった。一般社団法人「電池工業会」によると、液が漏れないよう石こうで固め、持ち歩いてもこぼれない乾いた電池、乾電池を88(明治21)年に発明したのは、ドイツのガスナーだった。

 だが、その約1年前の87年ごろ、東京理科大の前身、東京物理学校で学んだ屋井先蔵(やいさきぞう)が、乾電池を発明していた。ただ、特許を出願したのが92年だったため、乾電池の発明者にはなれなかった。

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