乾電池、日本が世界初のはずだった 「屋井式」東京理科大で展示
毎日新聞
2021/11/1 08:00(最終更新 11/10 19:04)
有料記事
1098文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

どの大学や研究機関にもそれぞれ、教授や学生らが「これはうちの宝」という大切にしているものがあるはず――。そんな各大学などの「お宝」を随時紹介します。
発明当時の電池は液体がこぼれる
電池の歴史は1800年、イタリアのボルタが発明した「ボルタ電池」が始まりとされているが、当時の電池は今のような乾電池ではなく、塩水などの「電解液」がこぼれやすかった。一般社団法人「電池工業会」によると、液が漏れないよう石こうで固め、持ち歩いてもこぼれない乾いた電池、乾電池を88(明治21)年に発明したのは、ドイツのガスナーだった。
だが、その約1年前の87年ごろ、東京理科大の前身、東京物理学校で学んだ屋井先蔵(やいさきぞう)が、乾電池を発明していた。ただ、特許を出願したのが92年だったため、乾電池の発明者にはなれなかった。
この記事は有料記事です。
残り743文字(全文1098文字)