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ともに・共生社会めざして

東京オリンピック・パラリンピックは「共生社会の実現」への契機となりえるのか。課題を探ります。

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病向き合う遺志、J1湘南継ぐ フットサル元日本代表 故・久光重貴選手

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2020年1月11日のヴォスクオーレ仙台戦に出場した久光重貴選手。これが最後の公式戦となった=湘南ベルマーレ提供
2020年1月11日のヴォスクオーレ仙台戦に出場した久光重貴選手。これが最後の公式戦となった=湘南ベルマーレ提供

 サッカーJ1の湘南ベルマーレは長期療養児の支援や、がん啓発活動を続けている。9月には小児がん啓発月間「ゴールド・セプテンバー・キャンペーン」にも協力した。活動の背景には、元フットサル日本代表で湘南のフットサルクラブに所属していた、ある選手の存在がある。久光重貴。肺がんを患いながらも選手生活を続け、昨年12月19日に現役のまま39歳で亡くなった。その遺志を引き継ぎ、病気と闘う人々を支援する湘南の水谷尚人社長(54)が久光選手の思い出と、クラブとしての決意を語った。【本橋由紀】

 「久光の肺に影が見つかったのは2013年。シーズン前のメディカルチェックでした」。水谷さんは切り出した。すでに病状はかなり進んでいた。リンパにも転移し、場所が悪くて手術もできず、放射線も当てられなかった。しかし久光選手は、あえて医師から余命を聞くことをしなかった。「聞くと(そこを)目指しちゃうから」だった。

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