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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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コロナ禍と総選挙 甘言飛びつかず熟慮を=河合香織・ノンフィクション作家

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=小川昌宏撮影
=小川昌宏撮影

 衆院選の投開票日を迎えた。選挙公約として、各党は新型コロナウイルス対策を最重要の論点として掲げた。しかし100年に1度のパンデミックが明らかにした問題は、ウイルスが出現したから突然発生したわけではない。これまで水面下に存在していた問題が、コロナを契機として一気に顕在化したのではないか。

 たとえば、病床や医療人材確保という与党の公約があるが、医療逼迫(ひっぱく)が起きた背景には政府が感染症に関わる人員や病床を削減してきた経緯がある。厚生労働省は2019年、全国の公立病院や日赤などの公的病院のうち、診療実績が乏しいと判断した424病院の再編を要請した。そのリストにあがった病院には感染症指定機関があり、コロナ診療では最前線に立った。

 また感染症に関わる人材不足についても、10年の新型インフルエンザ対策総括会議報告書では危機管理を担う組織や人材の大幅な強化が提言されていた。この報告書では迅速で合理的な意思決定システムについても言及されている。我々は喉元すぎれば熱さを忘れて、これらの反省を生かしてこなかった。

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【第49回衆院選】

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