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わくわく山歩き 光岳 分け入りつかむ概念

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山頂南部の光岩。遠州から白く輝くように見えることが、山名の由来=児玉壮汰さん提供
山頂南部の光岩。遠州から白く輝くように見えることが、山名の由来=児玉壮汰さん提供

 登山者が用いる地図に、概念図というのがある。主たる尾根や谷を単純な線で表したものであり、地形図をもとに作図する。地形図のように微に入り細に入り読み取ることはできないが、その山域のあらましや概要が表れている。「概念」という言葉は、「物事について人間がもっている考え」という意味である。地形を表す図に、概念という言葉を用いるのは、ちょっと変わっているけれど、まさに概念図を見ると、概要だけでなく、その山域のもつ内面を読み取ることができる。

 南アルプスの概念図を眺めると、東から甲斐駒ケ岳山脈、日本第2の高峰・北岳を抱える白峰山脈、赤石山脈、伊那山脈が並走し、それらの山々を深く刻み込むように富士川、安倍川、大井川、天竜川という大河川が流れていることがわかる。今回紹介する光(てかり)岳は、南アルプス南端のように言われるが、そうでもない。光岳の南に「深南部」と呼ばれる山々が、延々連なる。概念を机上でつかんだのち、どうやって身体に取り込むか…

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