特集

第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

特集一覧

平井卓也氏と小川淳也氏、激闘の裏で 映画を巡るもう一つの戦い

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
個人演説会で有権者に支持を訴える平井卓也氏(右)=高松市林町で2021年10月28日午後7時23分、益川量平撮影
個人演説会で有権者に支持を訴える平井卓也氏(右)=高松市林町で2021年10月28日午後7時23分、益川量平撮影

 31日の投開票を迎えた衆院選。高松市を中心とする香川1区では、自民前職の平井卓也氏(63)と立憲前職の小川淳也氏(50)が激闘を繰り広げた。過去6度も戦った因縁の対決だが、今回はあるドキュメンタリー映画が公示前から物議を醸し、香川県教育委員会が高校の授業で上映した教員の処分を検討する異例の事態にまで発展した。激戦区で何が起こったのか――。

小川氏を取り上げた映画が話題に

 「自民党は世襲議員が多くて3世ばかり。ルパン(三世)じゃないんだから……。いつまでも家業として引き継ぐような政治は前近代的だ」。10月下旬、買い物客が行き交う高松市中心部の繁華街で、小川氏の応援に訪れた野田佳彦元首相が声を張り上げた。

 隣で深くうなずいて拍手した小川氏は「地盤、看板、カバン(金)」の3バン無縁の元官僚。自身のツイッターのプロフィルには「高松のパーマ屋の息子」と記すなど、地道に支持を広げてきた庶民派だ。一方の平井氏は地元紙などのオーナー一族で、祖父・父ともに大臣を務めた政界のサラブレッドとして知られる。小川氏が2003年に香川1区で初出馬して以降、平井氏に勝ったのは当時所属していた民主党への政権交代が起きた09年の1度だけ。それ以外の03、05、12、14、17年は平井氏が勝利している。ただ、回を追うごとに票差は縮まっており、17年の前回は約2000票の僅差だった。今回は、小川氏が序盤から支持率でリードを保った。

 その要因の一つとして、20年夏に公開されたドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」(なぜ君)の存在が挙げられる。初出馬…

この記事は有料記事です。

残り2262文字(全文2935文字)

【第49回衆院選】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集